映画

芳香を放つライラック、道ばたで

まだ少しひんやりとした風が 寝不足の身体をリフレッシュさせてくれた 今朝のバンクーバー空港。  しっとりとした緑の芝生や 色とりどりの季節の花が晴天に映え 2月に来たときの悪天候が嘘のようです。  


飛行機の中で見た映画は 偶然にも Blood Diamond.  先日、直接シエラレオネのお話を聞いたばかりなので 現実味を帯びて迫り来る者がありました。  その後の食事は とても・・・。  


この間聞いたお話では、 誘拐され国のためにと洗脳され戦う少年兵士、 国が少し落ち着き その少年兵士達を抱える 又新たな問題も悲劇も生じているとのこと。 映画のように 全ての親がそんな子供達を温かく迎え入れるとは限らないようです。  家族自身が身の危険を感じて 我が子でありながら恐ろしくて迎え入れられなかったり、 少年達の精神面のトラウマもみ逃せません。


デカプリオの訛ある英語、設定が英国人にしては・・・?て思ったのですが みているうちにローデシアジンバブエで使われている訛らしく その地に行って学んだというエピソードが冊子にのっていました。  又この役のためにかなりの筋トレをしたようでもあり 競争の激しい米国映画界でのプロ意識をかいま見た気がします。 


自分勝手な悪人が沢山登場するこの映画、 デカプリオ演じるアーチャーが だんだん人間味を帯びていく過程、 家族を救うために必死で信念を貫くソロモンの輝く姿は ダイアモンドの輝きとは比較になりません。  人間の物質的な欲望のために どれだけ多くの人の取り返しのつかない犠牲があるのかを考えると MYKのコメントのように 多くの人のダイアモンドに対する考えが変わってきそう。  


この映画を見て すぐに数ヶ月前に読んだ ルワンダの民族紛争を思い出しました。  生を受けた環境下での宿命に どれだけ多くの人達が悲惨な生活を送られているのか・・・残酷なシーンもあり、目を背けたくなル所もありますが 感動的な映画でもありました。  泣いたよ!