金子みすゞを想う

金子みすゞさん生誕115年、埋もれていたみすゞさんの遺稿が見いだされ、蘇って35年の記念すべき年に 沢山の方々にお越しいただき 素晴らしい時間を ご一緒に過ごすことが出来ました。裏方ではありましたが 会に関わらせていただいた一人として 厚く御礼申し上げます。

第一部
童謡詩人、金子みすゞ記念館館長の矢崎節夫先生と理学博士、野生水族繁殖センター代表の廣崎芳次先生が みすゞさんを通しての出会い、それぞれの観点からのお話をして下さいました。医師山田洋介先生が司会者として 時にユーモアを交えて より楽しいトークショーにして下さいました。
湘南みすゞ会会長、小田原医師会合唱団、ハミングバードの合唱指導、指揮者、他多方面でご活躍中の山田浩子さんの独唱。透き通った美しい声で 金子みすゞ作詞の歌をご披露下さいました。それぞれの歌の前に、みすゞさんの詩を暗唱してくださったので、より深く、聴衆の皆様の心に 届いたのではないでしょうか?

今回、宇宙物理学者の佐治晴男先生作曲による2曲は 私たちも初めて拝聴させていただきましたが 詩の内容が よりヴィヴィッドにイメージされる旋律で 私たちもいつか歌ってみたいと思います。

いつも浩子先生の伴奏をされているピアノの田端ゆみ先生、それぞれの曲想が 前奏から伝わって素敵でした。あうんの呼吸にも感動です。

浩子先生は、みすゞ会会長として この日のために 色々な段取り、ご連絡など山積する準備をされ、そして本番ではステージで独唱、ご挨拶とこなされ 本当に大変だったと思いますが いつも涼やかなお顔で 周りの人々にも安心感を抱かせて下さいます。


第二部
アルパ奏者、声楽家、アルパ弾き語り奏者としてご活躍中の池山由香さんの演奏と弾き語り。 小学生の頃に在住されていたアルゼンチンで、ラテンハープ、アルパに出会われたそうです。実は由香さん、前回、大好評で 今回も是非とK子さんがお願いしてくださったところ ご快諾いただきました。

奏法によって色々な音色を奏でる楽器、まろやかでよく通る声での弾き語り 私達を異国情緒たっぷりな世界にいざなってくれます。そして金子みすゞさんの歌 異国の楽器に合わせて歌ってくださっているのですが 不思議とノスタルジアを感じる和の空気に包まれてしまうのです。

楽器の説明、(私の驚きはアルパにはピアノの黒鍵に当たる部分、つまり半音階がないということでした。)民族衣装のお話なども よくまとめられていて ちょっぴりユーモア交えて 華やかで素敵な第二部に盛り上げてくださいました。有り難うございました。

フィナーレは 歌うたびに胸がジーンとする そして元気になる歌’Believe'を 会場の皆様とご一緒に。


マッスル君は カメラマンとして協力してくれました。なぜか、キャノンのベストを用意していたマッスル!(役に立って良かったね)当日券の売り上げが はっきりと把握できなかったので 経費節減で ステージ用の花は マッスルとちょっと工夫しました。そのプロセスが楽しく 少し互いに脳の活性化もできたかもしれません。

副会長のK子さんは 細やかな部分にまで気配りされ 周到な準備をされ お手伝いのハミングバードの方達の大きな協力もあって 本当に素晴らしい会だったと思います。予想以上の方々にお越しいただき 贅沢な会、素敵な会、楽しかったなど コメントいただきました。

この日の収益の半分を 西日本豪雨の被災者の方々への義援金とさせていただきましょうとのことで、副会長さんが手続きをしてくださったそうです。 被害を受けられた方々にお見舞いを申し上げますとともに、一日も早く 日常の生活に戻れますように お祈り申し上げます。