コンサート

拝聴させていただきました
小田原医師会合唱団、そして私達のハミングバード合唱団を ご指導下さっている山田浩子先生と ピアニストの田端ゆみさんが 1996年にご逝去された 恩師であられます深津百合子先生を偲んで チャリティコンサートを 開催されました。毎年、ゆかりのかたたちが集って 音楽を通して 深津先生を 偲んでおられるそうですが 今回は 私達も拝聴させていただける企画、昨年より楽しみにしていました。 

懸念されていたお天気も 春風は少しありましたが カラリと晴れ。ハミングバードのメンバーも 前日より、それぞれ好天をお祈りしたことでした。会場は満席、次々と追加の椅子が運ばれ 皆さん 山田先生の美しいソプラノコンサートを 心待ちにされていた様子です。

湘南みすゞ会会長もされております 山田浩子先生は 金子みすゞさんの詩、お話、歌と日本各地で ご活躍されています。第一部は その金子みすゞさんの歌とお話、澄んだ美しい歌声!まさに、金子みすゞさんの純粋で 弱者に心の目をむけた優しさ、温かさなど 詩の心が 具現されていて 金子みすゞさんを 心から大切にされているのが伝わってきて 更に深く その詩を解せる気持ちになります。

今回も金子みすゞさんの87歳になられるお嬢様が 会場に来られていて お元気なお姿に(階段もトントントン)嬉しく思いました。

また季節の春の歌も4曲ほど。懐かしいメロディは 日本の心の故郷。

休憩を挟んでの第2部は 深津百合子先生を偲んでの特別構成。深津先生からいただかれた黒のドレス、イヤリングを纏われて 歌曲も高度な編成。万感の思いで ご披露下さった歌曲、感情込めて たっぷり 会場も 時が止まったかのような静けさで 引き込まれてしまったようでした。

よく山田先生からお話を伺ってはいたのですが 深津先生を存じ上げないので どのようなお方だったのだろう?と 思っていると 横のスクリーンに 在りし日の深津先生の映像が流され 何というタイミング! すると、会場が ぐっと広がったかのように感じ、山田先生と デュエットされているような錯覚におちいり 瞬きしてしまいました。この日を 本当に喜んで 舞い降りてこられたかのよう! 

まさに、大輪の華が開いたかのようなオーラのある映像でした。ビデオが偶然にも 最近発見され この日に間に合うように 山田先生のご主人、知人の方と 大変ご尽力されたと言うことです。周りの皆様と共に 心を込めて企画された音楽会ですね。

伝承と言う言葉をよくききますが お若くして他界された深津先生の魂が 多くの人々に宿り 間接的に私達も 享受させていただき そんな動きが あちらにこちらにと 芽吹いているんだなと思います。山田先生、田端先生、本当に 深い心のメッセージが伝わる 素晴らしいコンサートでした。有難うございました。まだまだ言葉足らずですが 長くなりますので このへんで。