長い1日

午後2時のコンサートまで自由時間。昨年、マッスルの友人ご夫妻とご一緒したウエスティンホテルが懐かしく ブランチに出かけました。カジュアルで気楽。オムレツを焼いてもらったのが美味しかったかな。あれから1年経ったね〜と、時の経過の速さに改めてびっくり!

ウイッスラーはランドスケープが きちんと整備されていて 街全体が統一感のある御伽の国のように美しい観光地です。自然の美しさを活かし、傾斜も上手に活かした建築様式なので 思わぬ裏道があったりします。ちょっと道に迷いやすいかもしれませんが 無料のシャトルバスが回遊しているので助かります。


オリンピックプラザでのお昼のコンサート、私たちの席は 最前列からちゃんと確保されていて 直前に行っても大丈夫で大助かり。何しろ、5千人余りの方が来られていたというのですから コンサートが終わった後も 芝生でまだピクニックを楽しんでいる人たちがたくさん。

ワーグナーのマイスタジンガー、子供向けには ピーターと狼、これはオーケストラの楽器の説明に始まり、音楽の合間に ユーモアたっぷりのマエストロ トビーさんのストーリーテリング。カナダ版ピーターと狼のお話では 銃規制のあるカナダを声高に強調し 聴衆から歓声が上がりました。

ベートーベン交響曲5番、日本では運命で知られていますね。約200年前、ベートーベンは ほとんど聴力をなくし、作曲したこの曲、ベートーベンは 心で音を再現したかもしれないけれど 一度もこの曲を聴くことはなかったのに 200年後、こうして私達は感慨深く聴くことができるのです。

絶望の荒れた境地から やがて人間愛に希望を託す 静寂な気持ちを取り戻す楽章〜〜〜と、解説を聞いていると ピアノでベートーベンを練習しているので 心に訴えるものがありました。素晴らしい迫力のある演奏でした。

コンサートの後、ホテルでの会食、今回テーブルに同席くださったのは パーカッションの方でした。同行した方の中に 日本の政治にとても興味を持っておられる方がいて、安倍首相の政策、日本の憲法、軍事力を強化しようとしているのか、中国との関係は>などなど 色々話題がつきません、

前菜の画像を忘れましたが グループなので 簡単な3コースメニューでしたが とろけるように柔らかなお肉でした。私には ちょっとボリュームがあり、少し残しましたが・・・美味しかったです!

食後は VSOの指揮者トビーさんが 世界各地から集まっている若い音楽家オーケストラのコンサートリハーサル、指導される様子を 見学させていただく企画です。ハチャトリアンのスパルタカス、この難曲、若い人たちが真剣に取り組む様子に感銘を受けました。

細部に渡り、アドバイスをされ 何度も繰り返しての練習、ある程度コーラスやピアノで受けるアドバイスと似ているところもあり とても参考になりました。オーケストラが このようにして作り上げて行くのだと知って ソロの素晴らしさもいいけれど こうして心を合わせて表現する一つの曲の深さも 素晴らしいなと思いました。練習は深夜まで続いたことでしょうが わたし達は 10時ごろ退散しました。

この日も、たくさんの人と出会い、良い音楽を聴き、充実した時を過ごせましたこと 感謝しています。