過ごしやすい暖かな日が続いたあとの寒さは身に堪えます。でも時は 既に大寒、凍てつく地ながら 春のハービンガー蕗の薹がそろそろ咲き始める頃。昔は20日正月、お祝い納めの日として 仕事などを休む習わしがあった時期ですね。
オレンジブーケ
蕗の薹ではありませんが オレンジブーケというカリフラワーの1種を店頭で見受けるようになりました。茹でても綺麗なオレンジ色はキープされ 食卓に華やかさを添えてくれます。βカロチンの含有率も高く、かリューム、ビタミンC等も豊富で ブロッコリーよりもキャベツに近い存在だそうです。切り口をみると 茎にもそのオレンジ色素をしっかりとためて それを隅々に送っているのですね。
染織家の志村ふくみさんの著書に 桜の花の色は 既にこの世に出てしまった色、花の咲く前に幹に蓄えた色を こちらがいただくのですと書かれていたことを思い出しました。
「自然の法則が 全ての物の細部にまで浸透し 生命を司っている」と、書かれていたことに いたく感動したのですが このカリフラワーの断面をみて そのページがフラッシュメモリーのようにとびでてきました。