進化する遺伝子解読

酵素「ヒト・レニン」(高血圧を引き起こす要素となる)の遺伝子配列解読に 世界に先駆けて成功した著者。

とても明解に書かれていて 短時間で読了したのだが その内容は とてつもなく大きく 自分の中で どのような精巧な遺伝子回路があり どのような指令を受けて こうして存在させてもらっているのだろうかと思うと 何か大きな力で生かされている気がします。

生物の体は 細胞の集合体で それぞれ遺伝子の指令を受けて 上手に作動し 私達の生命を維持してくれています。およそ60兆個もの細胞の一つ一つに核があり その中に染色体が入っていて ほどくと2重らせんのようなものが 遺伝子 即ち DNA と呼ばれているものです。

この二重らせんは 全生物の大きな特徴で 人間、大腸菌、 アメーバに至るまで全てのDNAは 二重らせん形であり さらに 地球上のあらゆる生物(植物も含めて)が A,T.C.Gの4つの塩基文字だけで できているというのは 大きな驚きです。

全ての生物の暗号解読が同じ方法で可能だということにも びっくりです。全ての生物の素は同じであり どこかでつながっている尊い存在なのですね。ここまでは 遺伝子解読についてですが 長くなるので 後日に続けます。

人各々の遺伝子が解読され その図面が手に入ると 医療の面でも マクロ的な治療ではなく その人に相応しい治療法が それぞれに個別化して行われるようになるのかもしれません。ただ遺伝子解読で 病気になる可能性があるというだけで 手術をうけた女優さんの事が話題になっていましたが 何処で線を引くかという問題が 又今後論議を呼びそうですね。

この本は5年ほど前に出版されていますので 今はもっと生命科学の分野で進歩していると思います。