文化村・ザ・ミュージアム

フェルメールからのラブレター展
東京に出るときは あれもこれもと欲張りスケジュール。友人達とのカルチャーデー! フェルメールの3作品はじめ17c当時のオランダ絵画を観てきました。
 フェルメールの絵画の中でも 特に手紙をテーマとする作品は 当時の人々の伝達手段としての重要性を物語っています。

「手紙を読む青衣の女」は 修復後、世界初公開。そしてこの絵自体、日本初公開です。

ウルトラマリンブルーの色合いは ラピスラズリの発色。修復され 見事にその輝くような青色や窓辺からの陽光を思わせる光が 蘇ったようです。

当時のオランダの世相からして この青衣の女性のご主人は 航海にでているようで そのご主人からの手紙を読んでいるところのようです。背景に見える世界地図は 当初もっと色鮮やかだったようです。

この世界地図は 大切な人が航海に出ている事をシンボリックに伝えていると説明にありました。

当世、宗教としてはプロテスタントが重んじられ、きらびやかな飾りを崇めるよりは 聖書を読んで研鑽することが望まれ 識字率がぐっと高く伸びた要因の一つにあげられているます。 その結果、手紙という伝達手段が流行し、手紙の書き方のお手本など出版されたりもしたそうです。とりわけ、礼節をわきまえた素敵な恋文を書けるということは とても魅力的なことのようでした。