翌25日、法要のためお寺へ。(叔父はそのお寺の住職でした)母の実家でもあることから、私達も何かにつけてお邪魔しているので まるで実家に戻るような懐かしさです。
亡くなった日を含め、人は7週にわたって現世と次の世界の中間を彷徨っていて 輪廻の思想によりどの世界に生まれ変わるかが この7週目即ち49日目に決められるそうです。その間の状態を中陰と称しその中陰が満つる日が満中陰。
遺族が法要を行い、お経やお供物で地上からの声をお届けし、良き審判がなされるように応援すると以前、叔父が話してくれたことがあります。この日は、10人もの導師の皆様のお経、そして参列者も声を合わせてのお経に、本堂が更に一段と厳かで清逸な場になり 参列している私の方こそ こうして生を受けていること、このご縁などに感謝の気持ちに包まれました。
法要の後は 甘いものが大好きだった叔父を偲んで うんちくの和菓子がオンパレード。茗荷谷の〜、〜の最中、京都の〜等々。そして知る人ぞ知る、滅多にいただけない旧某料亭のオーナーが次々揚げてくださる熱々の絶品天ぷら他、お心の隠ったお料理、どれも叔父のよく話題にしていたものでした。
いつも沢山の人が集って振る舞うことが好きだった叔父でしたが ご家族の皆さんのご理解は素晴らしいものです。きっと天国でニコニコとこの法要の様子を眺めていたことでしょう。法要は亡くなられた方が 残された私達に、このご縁の尊さを改めて認識させてくださっているようにも思えます。
心に残る満中陰法要にお招きいただいて 有難うございました。