突然消えためだか

ど、ど、どどぉ〜っと けたたましく降りてくる夫の足音。  またぁ〜! 動く人間騒音機にエンジンがかかったな! 「お静かにおねがいしま〜す!」と言えど、 いつもの罰悪そうな顔をみせない。 こりゃ 何か変だぞ!  おそる、おそる そばに行って見る。 


めだかが 一匹残らず消えちゃった」と 狐に騙されたような顔して もう1つの水槽を調べている。  エ〜ッ! そんな事〜 一匹もいないの?  100匹近くいたのが ぜぇ〜んぶ? 


応接間の小さな水槽で泳ぐメダカ、 スイ、スイ泳ぐ姿が癒しをもたらしてくれている。  そこに浮かぶ ほてい草に、沢山のがみつかったのは 昨年の春のこと。  太陽が暖かく差し込む中で、 ウジャウジャと米粒のようなメダカの稚魚、2世誕生! 自然界のおきては厳しい。  親メダカと一緒にしておくと、食べられてしまう。  


骨董市で見つけた白いおおぶりの水槽を二階の広いベランダに置いた。  これがメダカ稚魚たちの新しい住まい。  夫は毎日のように おふろの残り水を補給し、 エサも粉のように砕いて食べさせた。  同じ頃生まれた数十匹のメダカでも成長の速度が違う。  そんなメダカたちが群れをなして泳ぐ姿に感動し癒される毎日。  早く大きくな〜れ!と 話しかける。


メダカたちは厳しい冬の寒さを脱落することなく たくましく乗り切った。  カナダに行っている間も 元気で待っていてくれた。  帰国後、メダカたちの住まいにも spring cleaning.  枯れてしまった水草を取り除き、 この週末には新しい水草を入れてあげる予定だった。   メダカたちは底まできれいに透き通っている水の中を 相変わらず元気に遊んでいる。  そんな日が二日続いた。


本日、夫は、いつもの習慣で 水槽の底の汚れを取り、きれいな水を補充しようとした。  何かいつもと違うと察知したと言う。  メダカの姿が消えていることに気がついた夫。  神隠しにあったように、 まったくいない!と、 何度も水槽を覗いている。  


水深60センチの水槽は猫も近づいたことがない。  家の近くを飛ぶカモメもここまでは来ない。  来ても直径40センチほどの水槽には 飛び込めない。 スズメもメジロもカラスも無理だろう。  考えられるのは、お城のお濠で時々目にするカワセミか?  でも、わが家のベランダでカワセミを見たことはない。  一体どうして、、?  今日は、何度こうした会話をしたことだろう!  かわいそうなめだかたち


隠れ蓑の水草がなく 存在があからさまで ターゲットになったとしても 天敵は一体何?  画像は 元気な頃のめだかたち、以前にも紹介しましたが・・・