- 作者: 小林由美
- 出版社/メーカー: 日経BP社
- 発売日: 2006/09/21
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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昨年暮れ、 房総半島の館山で夫とこもって 読書と温泉三昧した折に 友人に勧められた本、「超・格差社会」はアメリカに住んだ経験から なるほど、 そうそう、 あ〜ぁそういうことなのか!と頷ける点があり 興味深く読みました。
格差社会と言う言葉は 日本でもホットな話題となりつつあるこの頃、 アメリカを追うわが国も 超格差社会となるのでしょうか? 富の偏在を招いた原因を メイフラワー号からの社会環境にまでさかのぼり 経済史の要点を追いながら データをふんだんに取り入れつつ分析し、 アメリカ人気質にまで話を展開させていく語り口−さすが、 長期にわたり 日本人初の証券アナリストとしてウォール街、シリコンバレーにて活躍してきた著者小林由美さんだけに説得力があります。 少々読みづらい難解な点もありました。 経済などの背景知識がいるとおもいます。
著者は アメリカの階層社会を 4つの階層にわけ 其々を 「特権階級」「プロフェッショナル階級」「貧困層」「落ちこぼれ」としています。 何と総世帯の5%に満たない上位2つの階層に 全米の60%の富が集中しているのです。
体験からも アメリカと言う国は複層構造になっていて 棲み分けが機能している国だと渡米直後感じました。 治安の点から選んだ居住していた地域のみに とどまっていたならば 豊かなアメリカと言う印象を 色濃く思い出としてもったでしょう。 幸い、ボランティア活動を通じて 様々な問題についても垣間見る事が出来たので いずれ、 取り上げてみたいと思います。
住んでいた地域や環境にも寄ると思いますが アメリカ人について 私が感じたことの中から2点挙げると アメリカ人は 前向きで楽天的。 ビジネスチャンスに敏感である等です。 コントロールできる事と出来ない事をきっちりと認識し、出来ない事に関しては きっぱり諦めたり 過去にはこだわらないあたり(問題な事もありますが) 見習いたいものがあります。 この点についても又書いてみたいトピックです。 備忘録としてキープです。
これらの印象が この本を読んだ事によって なぜそうなのか なるほどと整理されたような読後感をもちました。 右上画像は ター菜と言う中国野菜、ズイキ(やつ頭の茎)、うす揚げの煮物。 明日、ランチに来宅予定のアメリカ人のお口に合うでしょうか?