超・格差社会

超・格差社会アメリカの真実

超・格差社会アメリカの真実

昨年暮れ、 房総半島の館山で夫とこもって 読書と温泉三昧した折に 友人に勧められた本、「超・格差社会アメリカに住んだ経験から なるほど、 そうそう、  あ〜ぁそういうことなのか!と頷ける点があり 興味深く読みました。


格差社会と言う言葉は 日本でもホットな話題となりつつあるこの頃、 アメリカを追うわが国も 超格差社会となるのでしょうか?   富の偏在を招いた原因を メイフラワー号からの社会環境にまでさかのぼり 経済史の要点を追いながら データをふんだんに取り入れつつ分析し、 アメリカ人気質にまで話を展開させていく語り口−さすが、 長期にわたり 日本人初の証券アナリストとしてウォール街シリコンバレーにて活躍してきた著者小林由美さんだけに説得力があります。  少々読みづらい難解な点もありました。  経済などの背景知識がいるとおもいます。


著者は アメリカの階層社会を 4つの階層にわけ 其々を 「特権階級」「プロフェッショナル階級」「貧困層」「落ちこぼれ」としています。  何と総世帯の5%に満たない上位2つの階層に 全米の60%の富が集中しているのです。 


体験からも アメリカと言う国は複層構造になっていて 棲み分けが機能している国だと渡米直後感じました。  治安の点から選んだ居住していた地域のみに とどまっていたならば 豊かなアメリカと言う印象を 色濃く思い出としてもったでしょう。  幸い、ボランティア活動を通じて 様々な問題についても垣間見る事が出来たので いずれ、 取り上げてみたいと思います。


住んでいた地域や環境にも寄ると思いますが アメリカ人について 私が感じたことの中から2点挙げると  アメリカ人は 前向きで楽天。  ビジネスチャンスに敏感である等です。  コントロールできる事と出来ない事をきっちりと認識し、出来ない事に関しては きっぱり諦めたり 過去にはこだわらないあたり(問題な事もありますが) 見習いたいものがあります。  この点についても又書いてみたいトピックです。  備忘録としてキープです。


これらの印象が この本を読んだ事によって なぜそうなのか なるほどと整理されたような読後感をもちました。  右上画像は ター菜と言う中国野菜、ズイキ(やつ頭の茎)、うす揚げの煮物。  明日、ランチに来宅予定のアメリカ人のお口に合うでしょうか?