変化するアメリカ自治体

@広がる格差@
先日のクローズアップ現代、何と私達にとてもファミリァーなアメリカ南部の地名が 取り上げられていました。「所得の再分配」と「効率の悪い政府」を 支払った税金の恩恵を受けていないと不満を募らせ 住民達が立ち上がり 住民投票をして法に則って 郡から1都市として独立した富裕層の住む地名:ジョージャ州,アトランタ近郊のSandy Springsです。以前私達が住んでいた隣の町です。

市の運営も 会社組織形態にし、民間企業に委託し 大幅なコストカット。また治安面でも 何かあれば緊急に駆けつけてくれるシステムを整備し 住民は 安心して日々の生活を享受出来るようになったということで 今、この市に学ぼうと全米から視察に来る人達が増えていると言うことです。

富裕層の人口比率が高いこの地域、上画像は10年余りまえ 富裕層の多い地域在住のお宅に 朝食を食べながら庭を見せていただく集いに招かれたときの物です。

この地域の人達は 環境が整い大喜びですが さて、富の分配と言うことになると これで良いのかと考えさせられます。現に、税収の減った郡では 福祉など公共サービスが大幅に削減され 低所得者層への影響は 既に顕著に現れているそうです。教育、図書館、ゴミ処理、病院等々 機会均等という民主主義が 大きく揺らぎ 益々格差拡大していく傾向にあります。

治安面でも 経費節減で 悪化するのではないか 充分な教育を受けられないのではないかなど 色々考えさせられます。次回、アメリカに行ったとき この地域に住む友人達に この点についても聞いてみたいと思います。