今年は 北原白秋が小田原の地に住まわれて100年、約8年あまりの小田原在住期間に 沢山の作品を残されました。童謡が誕生して こちらも100年を迎え とても記念すべき年の合唱祭、市の「白秋100年」の取り組みの一環として 各コーラスグループも 白秋の歌を1曲は含めての構成になっていました。
こんなにも沢山の方々がコーラスに関わっておられるのかと感動すると同時に 毎年、レベルアップして楽しみです。今年は、全日本合唱コンクール全国大会で 9年連続出場中、8回金賞受賞の 男声合唱団、お江戸コラリアーずが 迫力、しなやかさ、まろやかさなど 沢山の賞賛に値する形容詞を並べても過言でない 日本一の合唱を披露してくださいました。
約50名ほどのメンバーの ハーモニーは ライブ演奏の素晴らしさ!合唱であるゆえの可能な多くを 心から体験させてもらいました。ダイナミックな迫力も素晴らしいけれど ピアニッシモの霧雨のように柔らかな50人近くのハーモニー、最後は一筋の光となって心にそっと入ってくる感じがしました。
そしてこの合唱祭でもう一つ感動的だったことがあります。 東日本大震災で大きな被害を受けた 福島の中学生達の言葉を結集して その中学の先生が作曲された歌「群青」、信長貴富先生が編曲され 全国各地で歌われています。
その信長先生が 今年の合唱祭の講師としてこられていたので 先生のご指導を受けて 全員で群青を合唱しました。その迫力とみんなの想いは まさに、歌で紡がれていく絆、被災地の皆様にお届けできたと思います。
この日は、心の応援とともに 会場入り口での募金箱にも 出演した人々も含めて、多くの方々のご協力があったようです。
最後に 群青の歌詞をご紹介させていただきますね。離ればなれになった友を想う気持ち、でも希望を捨てず・・・
ああ あの街で生まれて君と出会い
たくさんの想い抱いて 一緒に時を過ごしたね
今旅立つ日 見える景色は違っても
遠い場所で 君も同じ空
きっと見上げてるはず
「またね」と手を振るけど
明日も会えるのかな
遠ざかる 君の笑顔今でも忘れない
あの日見た夕日 あの日見た花火
いつでも君がいたね
当たり前が幸せと知った
自転車をこいで 君と行った海
鮮やかな記憶が
目を閉じれば 群青に染まる
あれから二年の日が 僕らの中を過ぎて
三月の風に吹かれ 君を今でも想う
響けこの歌声
響け遠くまでも あの空の彼方へも
大切な全てに届け
涙のあとにも 見上げた夜空に
希望が光ってるよ
僕らを待つ群青の街で
ああー
きっとまた会おう あの街で会おう 僕らの約束は 消えはしない 群青の絆
また 会おう
群青の街で