お節

昨秋から移動が多かったせいか 我が家に落ち着くと(お正月10日ほど前に帰国)気が抜けて 特にお正月の設えもせず。ただ暮れの掃除だけは 相方が頑張り 高圧洗浄機を持ち出し 外壁まで磨き上げてくれた。

お重箱も お正月用の家紋入りお椀も出さず。テーブルだけは クリスマスから模様替え。お節は 楽をして 京割烹料理からの取り寄せにしました。昨年、初めてお願いしてよかったので今年も。昨年はこの上に自分でも作り、無駄にしてしまったものもあったので 今年はお雑煮とお餅つき(もちっこ)だけ 家庭で用意。とっても楽なお支度でした。

元旦は あまり普段登場しない鼠志野の大皿に 盛ってみました。百合根、くわい、タケノコなどの飾り切りが見事です。
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2段重で届けられたお節は こんな感じです。画像が悪いのですが はんなりととても品の良い色合い。そして見事な組み合わせです。堀川牛蒡も珍しく 京野菜の美味しさが満ちていました。マッスル君は どちらかといえば 濃い味付好みなので もう少し濃い味付けがいいなというのですが 関西出身の私には 大満足です。

ところで元旦という言葉は 元日の朝のことだそうです。元旦のという字は 太陽が地平線から出る様子を表した字だそうで、すなわち朝ですね。

お節の歴史は 弥生時代にさかのぼり、作物の収穫に感謝し 季節ごとに神様に備えるお節供、そのおさがりを感謝を持っていただくお節供が のちに、お節となったそうです。

色々な願いを込められた食材やお料理 例えば、田作りイワシが田んぼの肥料であったため 豊穣を祈るお料理。別名五万米(ごまめ)ともよばれます。

黒豆は 道教では、黒は魔除けの色、またマメに働ける願いを込めたもの(元気ではたらく)

たたき牛蒡は 牛蒡がしっかり地に根をはることから安泰を意味し、またたたき牛蒡は、別名開き牛蒡ともよばれ 運がひらけるにかけています。 

他にも其々色々な意味合い、現代文明がいかに進化しようとも 人々の願いは古の頃より 変わらないものですね。