お重箱も お正月用の家紋入りお椀も出さず。テーブルだけは クリスマスから模様替え。お節は 楽をして 京割烹料理からの取り寄せにしました。昨年、初めてお願いしてよかったので今年も。昨年はこの上に自分でも作り、無駄にしてしまったものもあったので 今年はお雑煮とお餅つき(もちっこ)だけ 家庭で用意。とっても楽なお支度でした。
元旦は あまり普段登場しない鼠志野の大皿に 盛ってみました。百合根、くわい、タケノコなどの飾り切りが見事です。2段重で届けられたお節は こんな感じです。画像が悪いのですが はんなりととても品の良い色合い。そして見事な組み合わせです。堀川牛蒡も珍しく 京野菜の美味しさが満ちていました。マッスル君は どちらかといえば 濃い味付好みなので もう少し濃い味付けがいいなというのですが 関西出身の私には 大満足です。ところで元旦という言葉は 元日の朝のことだそうです。元旦の旦という字は 太陽が地平線から出る様子を表した字だそうで、すなわち朝ですね。
お節の歴史は 弥生時代にさかのぼり、作物の収穫に感謝し 季節ごとに神様に備えるお節供、そのおさがりを感謝を持っていただくお節供が のちに、お節となったそうです。
色々な願いを込められた食材やお料理 例えば、田作りはイワシが田んぼの肥料であったため 豊穣を祈るお料理。別名五万米(ごまめ)ともよばれます。
黒豆は 道教では、黒は魔除けの色、またマメに働ける願いを込めたもの(元気ではたらく)
たたき牛蒡は 牛蒡がしっかり地に根をはることから安泰を意味し、またたたき牛蒡は、別名開き牛蒡ともよばれ 運がひらけるにかけています。
他にも其々色々な意味合い、現代文明がいかに進化しようとも 人々の願いは古の頃より 変わらないものですね。