曲そのものは 番組内で紹介されたさわりを聴いただけだったので 音楽そのものよりも どちらかと言えば 佐村河内氏のストーリーそのものが CD購入の動機付けだったので 事実が判明して 唖然としている。
音楽そのものについては 放映中、不穏な感情表現には 伝統的に「音楽の悪魔」と呼ばれ、避ける傾向にあった三全音(トリトヌス)が 効果的に使われていること また闇の中の一筋の光から 希望を膨らませ 再生を示唆する音調には 音程が十字架の形をとっているなどの説明があり この環境下だからこそ・・・・と、変に納得した自分である。
下降音で 深い苦悩の存在を暗示しつつも 上昇音は 一抹の光を見いだした喜びが 勇気へと導かれていくエンディングで 東日本大震災の被災者の方々に訴える物があったという。音楽そのものは 変わらないのだが 仮面をかぶった音楽に戸惑いを感じる。
この時期に 作曲を請け負ってきた新垣氏が公表することになったのは ソチオリンピックで高橋選手がショートプログラムで「バイオリンの為のソナチネ」を使用することになっており、高橋選手にも迷惑がかかることを懸念してとのこと。
高橋選手が この曲を使用しなければ この事実の判明は もっと遅れたのであろう。新垣氏は ある少女のためにこの曲を 純粋な気持ちで作曲されたようである。高橋選手は その曲、そのものに 感銘を受けたそうなので 堂々と演じて欲しい。