ホリデーシーズン、アメリカからも近況を綴ったレターが何通か届いております。その中で、この楽しい時期に忘れてはならないのが 過日の銃乱射による大惨事で 子供達の命を奪われ、この日を悲しみで迎えなければならない人々のことです。で、始まる手紙がありました。そして 銃規制強化の必要性を 強く訴えていました。即座に自分の意見を きちんとまとめあげ、クリスマスレターに託したのは80歳の方です。
銃愛好家のロビー団体「全米ライフル協会」は、銃規制に真っ向から反論しています。彼らの言い分は"guns don't kill people, people kill people" 「規律ある民兵は、自由な国家の安全にとって必要であるから、人民が武器を保有しまた携帯する権利は、これを侵してはならない。」と、武器の保有が権利として定めらていることをあげています。
各小学校に銃を保持した警備隊を配置すべきだとか 論議は賛否両論。来月には オバマ大統領、包括的な銃規制強化策をまとめ、議会に提案するそうです。さて、2期目の最初の大きな仕事、政界や選挙に多大な影響力を持つ 全米ライフル協会の強い壁を打ち砕く事ができることを期待したいですね。
日本は神話や伝説により 天地創造から日本が誕生したと理解しているのですが アメリカは 歴史も浅く人々の力で建国された国です。その広大な土地を開拓していくフロンティア精神、いく先々にできたコミュニティには 教会を中心とし、また酒場も出来、常に善と悪(悪と呼べるかどうかは疑問だけれど)が 共存しているとアメリカ人の友人が語っていた事が 思い出されました。
最後に 友人が銃乱射に際しての気持ちを 俳句にしていますので ご紹介したいと思います。アメリカでも俳句が人気があり、英語の俳句です。
「Children filled with Joy
Living life to its fullest
Snuffed out in seconds」
「Isolation - guns
Hate erupts into violence
Chaos and then death」(2句とも友人のJさん作)