地域の活性化

先週「官僚達の夏」に加えて もう一つのお気に入り番組 「再生の町」も 希望の光をうっすらとにじませて最終回でした。 

地方自治体の財政破綻、再生への道のりを描いたストーリー。色々な断面で 現実と照らし合わせて考えられる部分があり 非常に楽しみでもあり、考えさせられる番組でもありました。地元市民の心の再生イコールその都市の再生、だなと感じた次第です。

今日の日本社会の構造的な課題として、番組で取上げられたように、疲弊しつつある地方都市の増加が目立ちます。都市の疲弊は その都市の中核をなす産業、商店街の衰退などに要因が見られます。 

過って賑わった商店街は、周辺に大規模小売り店舗進出に伴い、商品の品揃えや価格競争に対峙する難しさを抱える事に・・・。消費者は、良い品を安く、楽しく買うことのできる場所を選択する傾向にあり 市場経済における 経済競争の必然的な帰結と言えるでしょう。

もう一つの要因として 人口の高齢化があげられます。老齢者の人口比率の高い地方都市で、消費の減少が特に顕著となり、企業倒産や、地方都市の中心市街地で商業施設のシャッター通り増加となりつつあります。

しかし、矛盾するようですが、高齢になればなるほど 日常のお買い物は 近所のちょっとした商店が有難いのです。近くの商店で間に合っていた買い物、 商店が無くなり ちょっとした買い物でも遠くまで出かけなければなりません。若い時ならともかく・・・、今ならまだどうにかなるけれど・・・、でもぉ・・・もっと高齢になれば どうするぅ?と、不安にもなります。

経済競争の形態が大きく変化したことに心を配り、大きな発想の転換をしなければ、地方都市の蘇生は難しいのかもしれません。 まだまだ書き留めたいことがありますが 長くなりますので またの機会に致しましょう。