つるし雛

本日、熱意あるご指導、周りの方の温かい励ましのおかげで 完成しました。最初にこの作品にお導きいただいたYさん、そして体調が優れない中、いつも作品完成をお心に留めてお気遣いいただき、熱意をもってご指導くださった講師の方に心から御礼申し上げます。 

挫折してしばらく休止したことも、母のベッドの脇で作っていると 「きれいやね。 かわいいね」と母が興味を示してくれるのが嬉しかったことも、環境が変わり、しばらく中断したことも・・色々な思いを この作品は知っています。 とりあえず嬉しいので画像をこの新鮮な感動のままにアップしておきます。

 
材料は 絹の古布。 どの色にも 日本の文化が投影されているよう! その色の奥に 平安期のみやびやかさ、鎌倉時代の潔さ、室町時代の侘びや 柔らかな爽やかさのある寂び、江戸時代の路考茶や鼠色などの粋な色調に 時代絵巻がストーリー性を持って語りかけるようです。 この作品は 上品な華やかさの色合いに仕上がり、つるしてならではの艶やかさ! 着物の古布は貴重です。 捨てないで下さいね。 

実際には この飾りは江戸時代に遡るそうです。 都会で豊かな江戸の町とちがい、壇飾りのお雛様を用意する余裕のない稲取で 子供の幸せを願って 布を使って創りだしたのが始まりだそうです。 色々な地方で それぞれのお飾りがあるようですが 子供の幸せを願う親の気持ちは何処も同じですね。