さて、連日の報道、日本の経済もとても厳しい状況になっています。新しい年に託したい希望ですが 先行き不透明!
アメリカで、日本のバブルの時のような住宅価格の高騰が続きました。低所得の人たちにも銀行は、どんどん融資し、誰もが金儲けに走りました。
昨年のこと、そんな不動産バブルが突然はじけ、借入金が払えず、家を失う人が続出。銀行も貸付金を複雑な証券にして、世界に販売!そのような証券の価値も下落したため 膨大な損失が欧州や日本を始め、世界にまで波及してしまいました。
アメリカの経済の70%は 人々の消費で支えられていると聞きます。バブル崩壊で大損をした人々は 大型消費が出来なくなり、最も象徴的な例として、自動車産業に致命的なダメージをもたらしました。世界一大きな自動車メーカーのGMを 倒産の危機にまで追い込む深刻さです。政府の援助がなければ、年末までに潰れていたという噂もあるほどです。
バブル崩壊後の日本経済は、低成長続きでした。しかも、その成長(富の蓄積)も国民の国内消費によるものではなく、自動車、薄型テレビ、デジカメなどの先端技術製品を世界市場で販売して得たお金が流入していたお陰で 可能な経済の成長であったわけです。
アメリカ発の経済危機は、世界に波及しているため、日本の輸出は大打撃を受けています。そのため、日本の多くの輸出企業はコスト削減をしなければ、自身の存続さえ危なくなってきました。
臨時雇用者、契約社員の首切りをせざるを得ないし、将来のための工場建設や、新しい機械の導入も中止する企業が増えています。九州に新工場建設を計画していたキヤノンやトヨタもその計画を中止する有様で、そのために採用する高校卒の内定者の取り消しも検討していると云われています。
このような状況を政府や国や企業の責任にしてしまうのは簡単です。でも、こうした環境の中で周囲の変化に気づかず、ぬくぬくと泳いできたのは私たち国民であり、改善のための自助努力が足りなかったのかも知れません。
高度に発達した資本主義市場は、世界の殆どの国を複雑かつ密接に結びつけています。私たちは「世界の中の日本」という視点で行動しなければ幸せを掴むことの出来ないことを認識すべきなのかも知れません。