アース

'an inconvenient truth'p46

今、話題のドキュメンタリー映画「アース」を 観てきました。  北極から始まって南極までの 壮大な自然景観と地球上の生命の神秘な営み、生き物たちのスペクタクル、圧巻でした。


プラネットアースとかなり重なる部分がありました。 一つのテーマを念入りに取り上げシリーズで報道されたプラネットアースが 巧みに一つの絵巻物のように纏め上げられたかのような印象を受けました。  ドキュメンタリーと言えども ストーリー性がありました。


最初に登場するポーラベア母子の心温まるほのぼのとした情景が 最後はこのまま温室ガス排気が続けば 温暖化により北極熊が2030年には絶滅の危機に瀕していると結んでいます。  ひいては それが私たち人類にも起こりうるという示唆を与えています。


しかし、地球の危機を強調するというよりは 私達が知らない大自然の景観、その神秘な美しさそして野生のドラマ、動物たちの親子の深い愛情など かけがえの無い生命の星、地球の美しさを紹介しています。  


こんな素晴らしい地球だからこそ、私たちも大切にしたいという思いが 多くの人により一層強く根付くのではないでしょうか?  子供さんたちが沢山観に来ていました。  嬉しかったです。


大自然の壮観もさることながら 私はそれを映像化した人類の技術にも感動です。  千載一遇の瞬間をとらえたカメラワークは偶然ではなく 忍耐強く「その時」に備えていたのでしょう。  又、水しぶき一つにしても レースのように細やかなしぶきまで映し出され臨場感がありました。  


50万年前に隕石衝撃で23・5度に傾斜した地軸.。  その傾斜のお陰で太陽光の恩恵を享受でき 人類はじめ動植物の生命維持が可能になっているのだそうです。  


その地球もゴア氏の著書を読んでみると 温暖化により想像以上の危機状況にきているようです。私たちに出来ることは何か? もう一度考えてみたいと思います。


追記−動物たちは 自分達の生存に必要なだけの食べ物をとりますが 将来の為に食べつくしてしまうと言うことはしないようです。  プラネットアースでは かなりリアルに動物達の弱肉強食の場面も報道されていましたが 「アース」では 幅広い年齢層に観てもらいたいという意図なのでしょう そういう場面はありません。  この映画の素晴らしい映像は NHKもかなり貢献しているようで嬉しく思います。