チリ鉱山、感動の全員救出
バラードという品種の大きな洋梨。黄色くなれば食べ頃。追熟中
尖閣諸島問題等うやむや状況、すっきりしない近頃の日本に ノーベル賞受賞、と元気づけられる明るいニュース。そして、世界では、チリ鉱山での奇跡とも言える全員救出のニュース。チリという国を一躍有名にしてしまった感動の救出でしたね。チリの鉱山で約二ヶ月前、落盤事故により、33人の鉱夫が地下700メートルに 閉じ込められる惨事発生。事故から17日後に 全員の生存が確認され、家族はもとより、世界の人々の救出への悲痛な祈りが 世界を駆け巡りました。
チリ政府の威信をかけた救出作戦に、アメリカもNASA最先端技術で 速やかな協力活動が行われ、日本のボランティアーも 生存者への援助を始め、地球規模での救出ドラマが 展開されました。
新たな落盤の恐怖、 真っ暗闇の小さな空間に閉じこめられた33名の人々の絶望感、 生命への危機感は 想像を絶するものだったことでしょう。
摂氏35度、湿度90%という「地獄」の環境の中、食料の備蓄はたったの一週間分、地上と交信手段も無かった17日間の暗黒の閉塞空間。正に、座して死を待つ環境にあった人々を救ったのは 卓越したリーダーの叡智と人々の連帯感、また仲間の生命を支えているという責任感が それぞれにあったからこそと語られています。
リーダーは食料と云ってもビスケットのひとかけらを分割、水も極端に制限し、全員の生存をはかったそうです。人々を三つのチームに分け、三交代で注意を怠らなかったことも地上との交信や 予想より一月も早い救助完了を可能にしたのでしょう。
人類のたくましさと、信じて頑張れば うれしい奇跡が起こることを 教えてくれました。
さらに、チリ大統領は全員が昼夜を通して救出されるまでの24時間余り、現場で、閉じこめられた家族の人々を励まし、救出された人々を迎えたその姿勢は チリ国民に強いメッセージを送ったことでしょう。