アメリカのケアーセンター

翌日から旅行を控えておられるDana(姪に当たる)夫妻は私達と Ruthの入所しているケアセンターまで一緒に行き すぐに退散された。  


明るい雰囲気で看護士の方やお医者さんらしき人、ヘルパーさんたちが皆、明るく挨拶される。  お世話をされる人の体格のいいのに頼もしさを感じる。  それに人数が多い!  


奥の談話室には何人かの人たちが集まっている。  夫がいちはやく車椅子のRuthに気がついたと同時に 以前のように明るく活気のある声ではないが‘Sam!’続いて私の名前を呼び ’You made it!' あ〜ぁわかって貰えたんだ〜。  


ほっとすると同時に 以前の様子とは違っていて胸に迫るものがあった。  積極的に自分からの会話は余りないのだが 私達が話す事には’That's right’をくりかえし 目に動きがそして光がもどって・・・ このままずっといれば昔どおりに・・・っと思いたかった。

障害の軽度の人たちの食堂。車椅子が移動しやすい配置

食事は自分で召し上がられるが 非常に時間がかかり、食も細いのでなるべく側について食べるよう促して欲しいとの事。  そんなわけで 昼食と夕食の時間に合わせて滞在中通った。  食事を終えるのに約2時間かかる。  帰っても又すぐに来る事に。  


食事内容は 90歳過ぎていても、ハンバーガー? 夜も又お肉?  バラエティがない。  金曜の夜だけお魚がでるようだ。 それに甘いデザート?っと 日本のヘルシーな 胃に優しい消化の良い食事を導入してもらいたいとふと思ってしまった。

日米の食事例。 右は母がヘルパーさんに作ってもらったある日の昼食

昔のことは覚えておられるが すぐ前の事は忘れてしまうので 行く度に初めての出会いのような喜びを見せていただいた。  このケアセンターで感じた事は 一人一人のdignityを大切にし 日本でよく見受ける子ども扱いをされる様子はどの人に対しても見受けられなかった。  子供をあやすようにする事イコール優しさではない。  


昨年、他界した義父も母も 介護をしてくださる人に恵まれ 最期まで穏やかに過ごせたのは 「おばあちゃん」ではなく、きちんと名前で呼ばれ 気持ちを大切にしていただいていた事も大いに関係していると感謝している。  


大きく書かれていた言葉 They say "Home is Where The Heart is"・・・