11月のある日の夕飯

お魚屋さんで 生たらこを発見。  義母が何時も上手に煮ていた。  私が煮るとパンクして、ちりちりばらばらに。  「煮汁をしっかり温めてから たらこを入れないと…」っと 笑いながら優しく教えてもらった、一昔前の結婚当初。  お陰さまで、形態をとどめてお皿にのせられる様になった。  ごぼうと煮ました。  ありあわせの野菜千切りのおすまし、沢煮椀、おこぶのだしをよく効かせて。


新作ヒットメニューは お手軽大根餅。  冷蔵庫にあった大根半分。  大根おろしにして白玉粉とまぜ、 しらす干の佃煮と刻みねぎを加え、 油で焼く。  ひっくり返す前にアクセントに 青菜を中央に、そして周りにゴマをスプーンでおき ひっくり返して中まで火が通るようこんがりと焼く。  


いつもは上新粉を加えた大根を蒸したり 面倒な工程を踏んでいたが このお手軽大根餅、結構いけます。  それに水分は大根おろしの水分のみ。  佃煮に塩気があるので 味付けも要らない。  食べる時に 柚子胡椒とお醤油かポン酢その他お好みのもので。  冷めても固くならないので 残りは翌日のお昼にも。  黒豆サラダを添えて。  ひょっとして 大根以外に人参やその他の野菜でも 同じようにしてできるかも…  

大根の葉は これも義母に教わったものですが さっとゆで細かく切り、水気を切って油いため。  味付けは、白味噌、醤油少々と唐辛子でピリッと。  この白味噌登場に 当時新鮮さを感じました。  義母は大根おろしにもお醤油の代わりに お味噌をちょっこっと。  手の込んだ料理でも高価な材料でもなく 本当にありあわせで 新鮮なお味に変身させてしまう義母の味が ふと懐かしくなる義母の祥月です。  今年は13回忌を迎えます。