整理

(ニューヨークタイムス掲載記事の一部)
見回せば この蓄積した要るのか要らないともわからない多くの物の存在が 気になる。この事は どうやら広いスペースのあるアメリカでも 人々の共通の話題として 取り上げられることが多いそうだ。

過日、読んだ記事のなかで 日本で話題になった 近藤まりえさんの著書が ベストセラーとなっていて アメリカのみならず30カ国語にも翻訳されていると紹介があった。整理整頓された環境にすると 頭の中もすっきり整理され 自分の目的意識もはっきりして 人生も変わりますよということのようだ。逆に、自分自身のヴィジョンが明確でなければ 何が必要かわからない事も確かですね。

アメリカやフランスでも 片付けのコンサルタントが人気があって講座もあるそうです。その人達の分析によれば、集積する物にも その国の文化的な要素がかなり支配していると言うことです。

例えば イギリスでは 先祖代々のアンティーク家具が かなりなスペースを占めているのに対して アメリカでは 古い物よりも 次々と新しい物を衝動買いしてしまい ガレージには車が入らないほど 物がいっぱいの家庭も多いとのこと。イタリアでは 拡大家族で同居者が多いので どうしても物が重なり 使用していない物が多いそうである。

アメリカで、大量に物が増えたのは 25年ほど前 中国から安価な衣類、おもちゃや電化製品が出回って 人々の購買意欲をそそったからだとしています。

いまでは 如何に自分の人生に即した良い品を吟味して手に入れ 如何にすっきりと暮らせるかを誇りとし 物質よりも 旅に出かけるとか 音楽会に行ったりと  intanngibleなことに喜びを見いだす傾向が増えてきているそうです。

でも物質はセーブできても 加速度的に増える情報量など 又別の焦燥感などがあることも否めませんね。

新しい単語の出会いは  detritus( 廃棄物)