長い時間をかけて

*夏蜜柑*
雨のあとの夏みかん、美味しそうに色づいているが 食べ頃はまだまだ。5月に爽やかな芳香を放つ白い花を咲かせる。花が沢山で豊作かと期待をするのだが 樹体に相応しい量しか結実しないらしい。自然界は誠に理にかなっている。

今年は例年よりは多く実がつき 楽しみである。これらは、お嫁入り先が もう決まっているので お気に召してもらえる完成品になるといいのだが・・・花をつけてから約1年かけて 漸く食べ頃になる長い道のり。




日本での夏みかん発祥の地は 山口県。あの金子みすゞさんの故郷、仙崎だそうだ。南方から渡ってきた柑橘類の種を育てたのが始まりとのこと。

ウィキペディアによると 夏みかんの栽培が特に多い萩市を 昭和天皇が訪問されたおり、その香りの良さに「この町には 香水がまいてあるのか」と、お尋ねになったというほほえましいエピソードが記されていた。

オレンジの甘い香りもよいが 清涼感や透明感のある夏みかんの花の香りは 格別な物である。どこにそんな香りを内包しているのだろうかと 樹に顔を近づけてみたが 樹は知らん顔!

Mさん 楽しみにしていて下さいね。お味の程は まだわからないけれど・・・