Senior Living

アトランタの友人達は 私達より若干高齢で 大きな家の管理も大変になり そろそろ自分たちの余生を どのように過ごすか決断の時を迎えている人が多いです。ここ数年で家を処分し、リタイアメント コミュニティに 移る友人が増えています。

決断に至るまでには 健康面で夫婦二人だけの生活が大変になってきたり、家のメインテナンスが負担で その時間をもう少し楽しみに・・・など 夫婦で話しあって決めておられるが 必ずしも意見が一致するわけでも無さそうなのです。でも、子供達との同居という選択肢は ほとんど皆無です。

私達の親しい友人夫妻、特にミセスは 日米の異文化交流に 大変貢献された方で 長年、赴任してくる日本人の夫人のお世話をされ、自宅を開放して 日米の文化交流の場を提供されてこられました。この大きなお屋敷、私達が立ち寄る2日前に 郊外のリタイアメント コミュニティに 越されたあとでした。

引っ越すことを最後まで拒んでいた彼女、越すならover my dead bodyとまで抵抗していたのですが 健康面で 余儀なくそうせざるを得なかったと知り、胸が詰まる思いでした。

大きな庭はいつもきれいに掃き清められていたし、裏庭は森から小川につながり、マッスル君と私は よくバードウオッチングをかねて ランチに招待されたものです。きれいに整えられていた部屋の中も 必要なものだけを持っていかれたのでしょう、雑然と残された家具などが 一層寂しく思えました。

今回は新しい住居に訪ねる事は出来ませんでしたが 日本のクラフトが大好きな彼女に 友人が作ってくれた着物布の小物とカードを 送りました。

アメリカのシニアリビングには 何カ所も訪ねる機会がありましたが どこも生涯教育から いろいろなエンタテイメント、ヘルスセンター、プールなど そこでの生活が充実して送れる設備が整えられていました。どれも条件の良いシニアリビングだったと思いますが 生き生きと毎日を楽しく安心して 子供達に迷惑をかけず暮らしている様子は 自律精神旺盛なアメリカだなと感心しました。