秋野不矩美術館と山荘

 何年前の事だっただろうか?  心の鼓動を感じた絵に出合った。  それは自然の摂理に従って とうとうとゆったりとした時が蠢くような一枚の絵でした。  


特徴のある黄色の濃淡、光と影、たくましさ・・・平山郁夫氏の絵かな?っと 最初は思いましたが それは秋野不短さんの絵でした。  


天竜に秋野さんの美術館があるのを知っても 今までなかなか行けなかったのですが この度、夢かなって生誕100年展に 友人達と行ってきました。


小高い丘の上にある美術館(画像)、高齢者の方は上に駐車場がありますとサインあり。  しかし、色々な角度から変化のあるこの建物を楽しみながら登っていくほうが期待感が膨らむ。  近づくにつれ 更に館内はどんなふうになっているのだろう?っと好奇心でちょっとスピードアップ。  

矢張りすごいよ!  目にも優しい生成りの漆喰、木のぬくもり 天窓からの光、インドの寺院を思わせるような建物、ぺたんと座った位置が丁度の目線にある絵画展示の部屋。


93歳で逝去されるまで描かれた大作の数々。  この小柄な婦人の何処にこんなエネルギーが?っと思う。  ダイナミックでもあり繊細な筆致。  インドの大学で教鞭をとってからは 度々インドを訪れ ターメリックを思わせるような特色のある黄色の濃淡が遠くから見ると悠久の時を表わしているかのように見える。  


都会の喧騒を離れて ゆっくりと好きなだけ好きな絵画の前にたたずむことができる地方の美術館。  清々しい気持ちになれました。  

話は前後しますが 計4名での今回の絵画鑑賞、小旅行。  我が家に集合して 簡単なランチ。  埼玉、東京からの友人達と。  メニューは再度登場の 夏野菜と豚肉のモロッコ風シチュウ、イタリア風野菜のマリネ、 ゆで卵のエスニック風(塩分がきつすぎました)ホームメード田舎パンです。
ランチの後、いつもながらN子さんのドライブで一路静岡へ。  茶畑のみえる三倉の山荘に泊まりました。  途中、バケツをひっくり返したような雨。  このメンバーの旅行は いつも雨に見舞われる。  残念ながら参加できなかった2人の人たちは どうやら雨女ではなさそうですね!  


宿泊先は不便さをあえて公表されている山の中のオーベルジュ。  ところがここが叉素晴らしいところでした。  また、後日、ご紹介させていただきましょう。  


明日からホームステイの方がこられる予定ですが 23名のオーストラリア人交換留学生と引率の先生達。  先ほど連絡があり 飛行機が大幅に遅れている模様です。  色々なプログラムがめじろ押しにあるので調整が必要になってくるでしょう。  オーストラリアは今、冬。  時差は1時間。  飛行機の中で皆、休めるといいですね。  明日が楽しみです!