今から50年近く前(半世紀)父がオーストラリアに駐在になり シドニーに住むことになった。 その時のカルチャーショックのひとつが この果物。 当時、日本では 冷蔵庫は 夏に氷屋さんが回ってきて 一貫目の氷を きこきこと のこぎりで切ってもらって それを使って冷やしていた。 オーストラリアに行ってみれば 大きな電気冷蔵庫が冬なのにあり、 しかも冬なのにアイスクリームを食べている。 びっくりしました。(今ならなんてことは無いのに・・・)
果物は種類が多く 叉安価なので 日本では めったに食べた事の無いメロン(今の価値で200円くらい)に アイスクリームをのせて よく食べたものだ。 当時、グレープフルーツと言えば ぶどう?と思っていたくらいだから このパッションフルーツをどうして食べるのだろうと 興味津々。 タネも一緒にスプーンですくってバリバリいただくのだが 味はともかく この香にはまってしまった。 アイスクリームにかけたりしても美味。
日本では その後 東京などで見かけても手が届かないくらい高価だったし この小田原では見かけた覚えが無いなぁ〜この何十年も。 せめてその香だけでもと 成城イシイのパッションフルーツ味のヨーグルト(これおいしいです。)とシロップを愛用してきたが 本物のパッションフルーツみぃーつけた!パッションと言っても情熱の意味ではなく キリストの受難を意味すると説明を受けた記憶がある。 花の形がイエスキリストが十字架にかけられた姿に似ているからだとか・・・イースターの頃に咲くハナミズキもそんないわれがありましたね。
パッションフルーツ、何と 美人コンテストに優勝するようなツヤツヤお肌が食べごろではなく しわしわになった頃が まさに円熟して一番美味しい。 良いではありませんか! 頷いてしまいます! ツヤツヤお肌の未熟さんは 室温において 追熟させてから食べるのが正解。
カルチャーショックの件ですが 帰国して4年後にもう一度シドニーに住む機会があった。 その頃のオーストラリアの変化に比べて 日本の発展ぶりは驚異的! 短期間のうちに目覚しく経済発展し 生活レベルも向上したあの頃の日本に 逆カルチャーショック! 外国の生活は 昔と比べて 色々な改善があるが 比率で言えば 日本の改善改良度の比では無いな!と思う。 追いかけるものは先を切って進むより強みがあるのでしょうか?