絵画鑑賞とお酒

 メルシャン美術館にて「千住博の眼 印象派とその源流」展鑑賞。 秋空のすこ〜んと抜けるような青空、 都心から離れ ゆったりと時が刻まれていく閑静な軽井沢での絵画鑑賞は 混雑していないので 心ゆくまで 絵画と対話が楽しめる。  千住博氏のわかりやすいコメントは解説ではなく 感覚的なコメント。


産業革命なる変革期の混沌とした世の中、 19世紀後半の画家達が求めた場所はパリではなく その地は 陽光煌く晩夏から初秋にかけての軽井沢の地に似ていた所と、いわれています。  


千住氏によれば バルビゾン派は 後の近代美術に直接影響を与え 印象派などの源流になっているということです。  自然の中で 五感で感じ取り、 大気のうつろいに画家自身の感覚を織り込んで キャンバスに記したその瞬間の感動の表現、時代を超えて訴えるものがあります。


形というよりは 流れ、うつろい、揺らめきなどの言葉が似合うモネの睡蓮。  ジベルニーで実際にみた睡蓮の池が モネの絵を前にして 立体的に広がりしばし時を忘れます。  日頃、忘れている事でも 何かが牽引きとなって 突如心に広がる体験がありますが まさに、そんな感じでした。

この後、同じ敷地にあるウイスキー蒸留所見学しましたが 明日に続きます。