ラフマニノフ

午後から東京で用があったので 午前中に意を決してラフマニノフの映画をみて来ました。  テアトルシネマ(銀座)か文化村ル・シネマでの上映。  渋谷なら 午後からの予定に都合がよく ネットで調べると20分前くらいに行けば チケットも大丈夫そう。 午前中だったので空席もありました。


1918年に革命を逃れて アメリカに亡命したロシアの作曲家、セルゲイ・ラフマニノフの創作も交えドラマティックに仕立て上げた伝記映画。  音楽家の伝記は ストーリを通して部分的ではあるけれど 音楽が流れるのが通説。  


アメリカでピアニストとして大成功をおさめた幕開けからこの映画は始まる。  ピアノ協奏曲2番、パガニーニの主題による狂詩曲など よく耳にする曲が流れる。  


ピアニストとしての名声の裏では 作曲家としての苦悩があり 若き日の恋や 親代わりとなりピアニストとしての彼を育ててくれた恩師との意見の相違、決別、幼き頃の思い出、郷愁感などが アメリカ亡命後の生活と織り成すように映し出され 一寸紛らわしい面もあるが 小気味良いテンポでこの映画自体が メリハリのある音楽になっているようだ。


ラフマニノフの好きなライラックの花束が 大切な役割をしている。  ラストシーンのライラックは感動的です。  花束ではなく 雨の中ライラック植樹のシーンが これから根ざして作曲活動が可能なことを意味しているのではないかなと 独りよがりですが 私なりの解釈。  


私が最近良く聴いているアントン・アレンスキーから ラフマニノフは和声を習ったと聞いている。  こんな映画を観ると、すぐラフマニノフのCDを聴きたくなります。 確かあったはず・・。