ホームコンサート


贅沢な時間
リサイタルホールでのプログラムのリハーサル
友人宅で・20数名の聴衆
大曲ばかりの目の前の生演奏


8月を締めくくるのに素晴らしい午後を過ごしてきました。  この方の演奏は 以前にも聴かせて頂き なんと音色を大切に そして感情移入が素晴らしく 真摯なピアニストだろうと感動していました。  


体力的にもテクニカルな面でも大変なプロコイエフの戦争ソナタ! ダイナミックでもあり叙情的なこの曲、2楽章は シューマンの「悲しみに」に由来していると聞いています。 私には荒れ果てた戦地を 悲しみにうちひしがれ歩く戦士が イメージとして浮かんでくるのですが 正しい解釈かどうか? 当時のソビエトの体制への批判を 音で表現しているのでしょうか。 3楽章の まるで打楽器の連打のような激しさ、リズムもちょっと耳慣れたクラッシックとは違って 終章も斬新です。


ノクターンのような繊細な音色の曲も プロコイエフのダイナミックな曲にも 巧みな切り替えで その音楽の世界にはいってゆかれる演奏をこんなに身近に聴かせて頂き光栄です。  演奏後のお話で 体が自然体で その曲を演奏できるようになってからが入り口で そこからその曲との対話を通して 作曲者の気持ちを深く洞察して表現できるようになって 初めて舞台で演奏できると おっしゃった時には 本当に音楽を愛し、真面目な方だなぁ〜っと 感動しました。  この方が弾かれる 私の好きなアレンスキーを聴いてみたいなぁ〜っと ふと思いました。


ラフマニノフは 少し前の事になりますが 映画を観て もう少し音楽演奏場面があれば・・・っと 思っていましたので 本日のラフマニノフを聴いて堪能させていただきました。  本日弾かれた曲に 花が開くようなモチーフがあるそうですが 本当に美しい音色に 会場の百合の花が開いて 良い香がただよったと気づかれた方がおられました。  ラフマニノフの映画では ライラックの華が 絶えず見え隠れしつつ大切な花として描かれていました。


いつも素敵なコンサートをアレンジしてくださる友人にも心から感謝です。  我が家の開かずのピアノ・ちらりと横目で見てしまいます。  影響されやすいので またCDラックをみて プロコイエフをひっぱりだして・・・。  そのうちNYの息子からリクエストしたCDが届くかな?