火事場の力

画像上は バンクーバー3月25日頃の桜です。  北海道よりも北にあるのにもう桜?と、怪訝に思われる方も多いでしょう。  冬は日本は寒いので避寒にバンクーバーと言う人もいて 益々変?  ここには暖流が流れていて温かく めったに零下にならないし、またしとしと雨期なれど湿度が低く 底冷えすると言う感じはありません。


マッスル君がバンクーバーで ちょっとした仕事をしたり、日本からの来客とスキーを楽しんでいる間、 もう既に過日ブログに更新いたしましたが 私はバンクーバーから アメリ東海岸2都市にいる子供達を訪ねてきました。  その後一週間ほど、バンクーバーに戻り 漸く晴れ間の見え始めたこの地で自然散策を楽しんだあと帰国。  しかし、すんなりとというわけではありません。


帰国に際し、危うく大失敗をするところで とんだ醜態をお披露目するはめに。  これも要するに二人ともsenior moment、言わばボケっとしていたため。  自然散策などの美しい画像はまたの機会にしましょう。  とりあえず、今、思い出しても 差し迫った時のエネルギーと 赤面したくなる失敗談、敢て記録しておきます。  でも、ニアミスでしたよ!


帰国数日前、「帰りの飛行機 何曜日だった?」と、私。  アメリカ一人旅は一人なので緊張していましたが 帰りはマッスル君と一緒なのでお任せ。マッスル君、カレンダーをチェック。 「木曜日だよ」 なぁ〜んの疑問もありません。  お任せです。  そんな私にも責任大です。  


偶然お隣はカナダに永住されている日本人ご夫妻。 帰国前夜にはバタバタしなくて良いように夕食は我が家にどうぞと ご親切なお申し出をうけていました。  それでは、今夜、お豆のシチューを沢山作りますから 明晩、お持ちしますから・・・など、帰国前日の予定は楽しいものになるはずでした。  最後にゆっくり買い物もしたいからとリストアップもしてありましたし、 アパートの片付けも 冷蔵庫の中も概ねすませたものの 後は、出発前日にきれいにして 夜は全て帰国準備を整えて 夕飯に伺うことになっていましたが・・・


前日の朝、私が「明日、飛行機何時だった?」「ちょっとみてみるね。 サマータイムにもなっているし・・・」と、マッスル君。近頃はeチケットで自分でプリントアウトしたもの。  「ありゃ〜! いけねぇ〜!」と、素っ頓狂な声。  「な・なんなの?」 「飛行機、今日だったよ!」 「だって、木曜日じゃないの?」 「うっかりして日本につく日にカレンダー丸してしまったんだぁ〜!」(時差の関係でバンクーバーを出るのは水曜日のはず) 12時過ぎの飛行機。  その時の時間は9時20分。


飛行場には少なくとも2時間前にはチェックイン。  逆算すると 到底無理。  私達のチケットは交換も変更も出来ないチケットなので 片道を高いお金出して買わねばならないのは覚悟して 即座に、マッスル君 翌日のフライトの空をチェック。  なし。  しかも春休みで往復買うより高い。 それでもあればいいが 全然空席がない。  週末になれば益々無理。  飛行機会社の人、とにかく急げば間に合うかもしれないからと しきりと本日、搭乗するよう促される。


かれこれしているうちに 時は9時35分。  10時にはタクシーに来てもらわないと間に合わない。  30分足らずで出かけられるのでしょうか?  とりあえず全力を尽くしてダメなら諦めようということに。  二人ともぱぁ〜ッと飛び散り分担してゴミ処理やら、残った食品処理、荷造り。  


こんな時、ホテルなら荷物だけですむのですが 長期滞在型だと色々な生活の後始末があります。  (上画像のような 新鮮なシーフードを簡単に茹でるくらいの食事はできるので ごみもでます。)  お隣のドアをトントントン・・・ 実は・・・と、事情を話す。  唖然とされるご夫妻。  全てに慎重なお隣のご夫妻には 考えられないようなミスです。


事情を察知してくださり、ゴミ処理や冷蔵庫の中の野菜など引き受けていただきました。  その夜、もって行くはずだった 沢山の豆のシチューも お鍋ごと お願いしまぁ〜す!  とにかく詰め込んだスーツケース。  タクシーを頼みプラスアルファをお支払いするので 空港まで安全に急いでとお願いした時は 2人とものどがからから。  またまたぎりぎりセーフ。  


今回は天災ではなく 私達が自ら招いたニアミスです。  振り返れば あれこれ、 移動に関してひやひや連続旅行でしたが 終りよければ全て良し。  それだけにまた、学ぶことも多いたびでした。  Oさんご夫妻、とんだ醜態をお見せし、お騒がせをいたしました。  ご親切に色々有難うございました。  因みにその夜は 息子さんご家族を呼ばれて ご一緒に豆のシチューをいただいてくださったそうです。  恐れ入ります。