Smaller is Better

暮れにいただいた折りたたみ式携帯のおはし。 割り箸を断って 携帯おはしを!  限りある資源を少しでも大切に、勿体無い思想を日常生活の見直しからなど 幾らでも説明のつくこの携帯マイおはし。  力加減、手に持ったときの重さなど かなり研究されている。  可愛い携帯用の袋もついている。  先のほう(ステンレス製?)が刀の鞘に納まるような工夫がされていて 緑色の漆で作った部分にきちんとおさまる。
「縮み」志向の日本人 (講談社学術文庫)

「縮み」志向の日本人 (講談社学術文庫)

このおはしをいただいて 資源を大切にと言うほかに 以前読んだ本のことが頭を掠めた。  この「縮み志向の日本人」は なんでも巨大なアメリカに住んでいたおり、 余りにも対照的で興味深く読んだ。  更に、この本が欧米人ではなく韓国の方の目線から書かれている点も意外であった。


韓国には 拡大を表わす接頭語はあっても縮小を表わすものはないとのこと。  日本ではこれに反して 豆、雛など例が沢山ある。  又細工とは かい工夫を凝らしたもの 更に縮小して小細工。  扇子や掛け軸、絵巻物、盆栽など 折りたたみ縮めて 運びやすく収納しやすくするなど 至るところでこの縮小理念がいかされ ひいては 折り畳み傘、トランジスターラジオ(古い!)その他数々の優れた商品を生み出してきた。  


このおはしもその文化の一端を担うものなりと言う気がする。  しかし、これをもって飛行機に乗ろうとすると 金属探知機で先のとがった金属製のものとして没収されかねない。