僕のピアノコンチェルト

過日、万博(1970年、大阪万博です)で 仕事を共にした3人が集いました。  それぞれ違った道をその後、歩みつつも ご縁があるのでしょう。


しばしのブランクの後、 また時に会える距離とゆとりに恵まれるようになりました。  溢れんばかりのアイデアで次々ユニークな作品を次々創るIちゃん、いつも活気があり、未だに新しい事に挑戦しそれを仕事に結び付けていくY子。  双方からの新鮮な風の中にも 昔懐かしい青春時代が見え隠れして楽しい集いです。


仕事があるから早く退散したY子と別れた後、 Iちゃんと 銀座テアトルシネマにて 僕のピアノコンチェルトを観ました。  元のタイトルは ’ヴィトス、天才少年の名前です。  日本語タイトルからして 音楽がメインなのかと思いましたが 現代版おとぎ話のようなファンタジー


6歳にてシューマンの’勇敢な旗手’を弾いたと思えば 園児にして環境問題を語ったり 驚くべき数学の才能も持ち合わせている。  いわゆる天才少年。  父親と母親では違いがあるものの 過大な期待に対する少年の重圧感 そして孤独感。  それを癒してくれるのは 優しいけれど独自の世界観を持つ ブルーノ ガンツが演じる祖父と過ごす時間。  


お城に住むピアノの巨匠、 年配の上品な女性。  この年配者二人が ゆとりのあるぐっと良い味を出していた。  それにしても バッハ、リスト、モーツアルト等の大曲を 次々披露する天才ピアノ少年を演じるのは テオ・ゲオルギー。  ラストのコンサートシーン(画像左)も実演だそうだ。  観おえた後 ほのぼのとした感のある映画でした。