母のピアノ

大阪の実家の片付けも佳境にはいり 細かい部分は目処がついたが 家具類の始末が残っている。  その中で、 古いピアノは別処分になるので 最寄の業者さんに問い合わせてみた。  


母が存命中、 財津一郎が出ている 「ピアノ売ってちょうだい。 もっともっと たけもっと・・・」節 たけもとピアノのコマーシャル(関西地方だけ流れているのかな?)をみて いつも笑っていたことを思い出し 電話してみた。


丁寧な対応。  でも、メーカー名と製造年が先ず大事のようだ。  母のピアノは 大変古く もう廃棄処分しなければならないだろうと思うドイツ製のもの。  「ぺタルは いくつありますか?」  「2つですが・・・」  「あ〜ぁ、 それでしたら40年以上前のものですねぇ〜」   ごもっとも!  50年以上前のものです。


色々な我が家の歴史を知っているピアノ。  母は、若き頃習った曲は いつまでも暗譜していて ランゲ?の 「花の歌」他 「乙女の祈り」など いつでも、 いとも簡単に弾いていた。  先日、帰阪のおり、 弾いてみたが 鍵盤がもう上がらなくなっている箇所もあった。  


「処分と言う形でお願いする事になると思いますが おいくらくらいかかるでしょうか?」  ずばり聞いて見ると、5万円みておいてくださいとのこと。  もっと他を聞いてみるべきだろうか?  でも、母のあの たけもとピアノのコマーシャルの時の笑顔が忘れられない。  これもご縁なのかも・・・。