Concert

Lang Lang のピアノとVancouver Symphony Orchestra
新聞のコンサート情報をみていたら 翌日、メンデルスゾーン生誕200年を記念してのコンサートプログラムにランランのピアノ演奏が 第2部にあるとの情報。 チケットはとれないだろうなと思いつつ,試してみると ラッキーなことに二席予約でき 4日に行ってきました。
このOrpheum Theaterは Pacific coastで最もopulent(贅沢)な劇場として知られ、もともとはvaudeville house(歌と踊りを交えた風刺劇を演ずる場所)だったそうです。外見からは一寸想像できないくらいの豪華さ。2780席プラス車椅子用8席と自在に使用可能な2席。

こちらの演奏は夜8時から。一寸早めに到着すると 一部のVSOのメンバーが既に音あわせをしていました。日本に較べてチケットもずっとリーズナブルだと思います。

インターミッションでは 身動きできないほどの人人人。2部のランランの演奏から来る人もあり、さすが2009年のタイム誌が選出した最も影響力のある100人に選ばれたランラン、その人気のほどがうかがえます。
プログラム
指揮者はBramwell Tovey
Mendelssohn The Hebrides(Fingal's cave)
Menndelssohn Symphony No,4 in A major,Op.90 Italian
第2部
Beethoven Piano Concerto No,2 in B-flat major,Op,19
 ランランは2年半ほど前に息子夫妻がカーネギホールに招待してくれて拝聴しているので 今回生演奏2度目です。最初の印象ではそのダイナミックな弾き方とパーフォーマンスに圧倒され 激情のピアニストという感じがしました。 

その後、北京オリンピック開会式、日本で指揮者の佐渡裕との対談、そしてLang Lang International Music Foundationを設立し、若き音楽家達の支援活動をされていることを知り好感度の高いピアニストとして心に存在しています。

未だ26歳、どことなく愛嬌のある若者という印象です。余裕綽々、楽しげなスマイル。演奏し始めると,マッスルが『この人凄い!」と、感嘆!ソフトな出だし,情感がこもっていて 鳥肌が立つといっても過言ではありません。 もうこれ以上小さくできない 聞こえるか聞こえないようなピアニッシモも 波動が伝わってくる感じなのです。 会場、ピンが落ちても聞こえると言う静けさの表現が英語にはありますが まさに、魅了され 全てステージに吸収された感じでした。 

余り派手なパーフォーマンスはありませんでしたが 時折後ろに転げ落ちないかと思うような 反っくり返りは相変わらず・・・このパーフォーマンスも見たいし、目を閉じて音に専念もしたいディレンマ!
 この赤い花は 日本の共同募金のようなものでしょうか。 殆どの人が胸に帽子につけています。 ダークなコートに奥ゆかしく,温かい印象の飾り。 オーケストラのメンバーは全員黒の衣装でしたが 全員の胸にこの花が美しく映えていました。 指揮者にも、そしてランランの胸にも・・・!私達もドネーション《と言っても,500円以内が多い)をしたお印に頂いた花、之を着けると 仲間意識がしてくるから不思議です。

家紋《family crest)なども 矢張り同じものを身につけると 同胞意識が強化されるのだろうなと ふと感じました。