ローマ人の物語

本日は荒れ模様。  体調も思わしくない。  だからと言って 寝付くほどでもないので だらだらしつつ 読みかけの本を読み終え たまっている雑誌の興味深い記事を ザ〜っと読み ちょっと充足感が味わえた。  「超格差社会アメリカの真実」及び、購読している雑誌致知については 後日あらためて書いてみたい。


新春、五木寛之と ローマ人の物語]15巻を完結して 話題沸騰中の塩野七生さんの対談が放映され おりしも興味を持っていたので 夫と二人で楽しくみた。  塩野さんの作品では 「男達へ」とかルネッサンスの女たち」を 以前読んだが 「ローマ人物語」は未読。 対談でも随分と厳しい事を はっきり言う人だなぁ〜!の印象、でも、一貫性が合って シンプルに表現されるので メッセージが明解。  


ルネッサンスの女たち」は 優雅な女性の物語かと思いきや どろどろとした戦国時代に生きる4人の女性の物語で意表をつかれ イザベッラの政治的手腕に まだ若かりし頃の私、血が騒いだ想い出が残っている。  「男たちへ」は 彼女の鋭い切り口で こうも単純明快にスパッと言える着眼点に 小気味よさを感じた。



一年に一冊のペースで書かれた「ローマ人の物語」。  塩野さんの集中力や持続力を維持していくのも どれだけ大変だったろう?  


歴史事実は共有できるが 歴史認識は共有できない と彼女自身のべておられるように 歴史家ではなく 作家としての視点、認識から彼女なりの洞察力で 事実から読み取り 通史を一人で一貫して書いたと言う所に興味がある。  今年の我が家の読書会はこの全15刊にしようということになったが さて、どうなりますか? 


塩野さんは 高校の世界史の教科書を読んで これだけの知識しかない人達にローマ史を語るのだと覚悟したけど その世界史さえ履修していない人が多いとは・・・っと困惑されたとか。 如何にも!


昨日の新聞で、日本についてのコメントの一部

新聞「小泉さんの時に格差が拡大した。だから社会政策に力を入 れるべき」との問いに、彼女曰く、「それは社会政策に名を借りた利益誘導政策でしょう。小泉さんの構造改革は5年ぐらいで終わる仕事 じゃないんです、、、世界史を見ると、国や民族は外部からの脅威よ りも内部的な原因で衰退、崩壊していく例が多い。」 


内部的な原因ねぇ〜! その国のビジョンやモーティベーションがなくなれば衰退していくのでしょう。  国民一人一人の認識や 確固たるリーダーシップを司れる政治なのかが問われます