羽化

蝉の羽化とアゲハチョウのさなぎ、どちらも庭で

近頃、5時ごろ目覚める事が多く 一応窓を開ける。  もう既に、の合唱がせわしく始まっていて夏の朝の風物詩。

庭にはいくつもの空蝉(うつせみ,つまり抜け殻があるのだが なかなか羽化する瞬間にであえない。 そのシャッターチャンス到来。  「はぁ〜い!こんにちは、蝉赤ちゃん!」 何と可愛い、くるりん目だ事!


「お前は、何年地中にいたのかい?」 地上での生命は僅か7日だと聞いているが そうでもないらしい。 
しかしそれ程長い寿命でもない。  地中で幼虫期7年〜17年も過ごし やっと地上に。  そのわりに短い生命ではありませんか!


蝉は熱帯性のもので 寒いヨーロッパや北アメリカでは珍しい昆虫だったようである。  その昔、蝉が鳴いているとは知らず 来日したヨーロッパ人「何故木が泣いているんですか?」


先日、テレビで、今年は4年に一度の蝉、大発生と報じていた。 蝉に関しての研究が遅れ気味で 生物学的な根拠は不確定とのこと。  


蝉は樹木の水分を通す管から栄養をとり アブラムシのように養分を通す管から養分を吸い上げ 木に被害をあたえないので、農業害虫としての認知がなされていない。  


しかし、近年、ケーブルに卵を産み付けるなどの被害も報告されつつあり 徐々に研究も進められることであろう。


恋にこがれて 鳴く蝉よりも 鳴かぬ蛍が 身を焦がす (詠み人、どなただったっけ?)