革工藝

今月の革工藝は素材作り(?)。 「自由に、本当に自由に積んで、積めたら海苔巻きのようにまいていくんですよ」とある程度、手法を説明していただいて始めてみたものの・・・恐る、恐る、沢山ご用意いただいた革を一応お行儀良く積みはじめる。「もっと大胆に ぎゅっとねじったり、斜めに置いたりすると 切った断面に動きや変化があって面白いんですよ」

最初は、へらを使用してちょろちょろ糊付け、そのうち、もう追っつかず両手にべったり糊をつけて・・・やっぱり手ってすごいね! のりのりにのって・・・幼児に戻って泥んこ遊び、積み木遊びの感覚。 こういう手の感触って懐かしい! そして楽しい! 人類は、その昔、ほとんど手で物作りをしていたんですよね。介在するものがないと 直接感触が伝わってくる。 隣のM子さんも 矢張り両手にべったり糊。楽しそう!(帰り道、今日、全然疲れなかったわねっと、どちらからともなく。癒し!)

お好みの色に染めたりしつつ、一応長方形に近い台形に形作ったものを 白い革で巻く。 これを、なぁ〜んと、2ヶ月寝かせて 芯までのりが乾燥し、積み上げたものが落ち着くのを待つ。 それから薄〜ぅくスライスすると(左画像のように)断面が色々な顔をみせてくれる。この紙のように薄い革を貼り付けたり、中に入れたりして色々な作品に活用できる。 2ヵ月後が楽しみ。

「私のとき、こんな風にやったっけぇ〜?」っと 横の上級クラスの方。 「いいえ、年々、矢張りやり方も進化しているのよ」ッと 笑いながら先生。 先生は、常にどうすればやりやすく、良い作品になるかを常に意識しておられ改良に改良!この点、いつも感心しています。溢れるようなアイディア、ダイナミックにも繊細にも次々創作されるのは 先生だけでなく、結婚してお近くにお住まいのお嬢さん先生もです。

母娘先生の絶妙な会話のキャッチボールも楽しませていただき、マンツーマンのような少人数の贅沢なレッスン。毎月、お二人の個性豊かな こんな事もできるの?っと感嘆の創作作品をみせていただくのは 何よりの楽しみです。

先輩作
几帳面な先輩の方、きれいな欄の花を沢山作っておられました。色づけも、はんなり美しく、さすがです。 早くこんなのがつくれるといいな!