埼玉県立近代美術館

ドラリオンをみて 翌日、互いに東京近郊で用があるので東京泊。  翌朝、マッスル君は東京、私は埼玉県立近代美術館と遅ればせながらの新年会の集いに。

北浦和公園にある 斬新な建築の美術館。  特設展は 熊谷守一の豊かな作品展。  同じ人の作品と思えないような画風の変化。  なだらかで伸びやかな筆致もあれば ダイナミックな力強いタッチ。 ダークなトーンも美しい色合いの奏でる音楽も 其々の絵によりそっています。  


ユーモラスなほのぼのと温かな陽だまりのような作品もあれば、ちょっとどういう風に観るのかな?と思う自由闊達な絵も・・・エネルギッシュな書も・・・とにかく、色々な可能性の表現力が 息づいていました。


自然観察が この上ない楽しみだったと語られているように 本質を見抜いた迷いのない輪郭線のあと。  加齢とともに 枝葉をそぎ落としシンプルな筆致に 生活そのものが表れているようでした。  昼食の予約時間がせまっていて 余りゆっくり出来なかったのが残念。


昼食は美術館の近くにある 有形文化財に指定されている「ニ木屋」にて。  どこか懐かしさを感じる昭和の建築は 往時の初代厚生大臣お屋敷。 どの部屋にも お雛飾りの室礼。 遅ればせながらの新年会と少し早い雛祭り。 http://www.nikiya.co.jp/


次々の話題に あっという間に、帰路の電車の時間もせまりお開きです。  時間の調整がつきにくい友人が 少しでも長くお話に加われれば嬉しいと 本日の場所に決まりました。 お陰で知らない土地に来ることができて 新しい発見があり、 美術館も旧家でのお食事も ダブルで楽しめてよかったです。