日本のお正月は色々な面で素晴らしい。 騒々しいだけのテレビのバラエティー番組も余り好まないが お正月くらいはまぁいいかぁ〜!と言う大らかな気持ちにもなれる。 一方、真剣勝負のお正月のスポーツが一層光を放ち、私たちを魅了する。
本日、2日、箱根駅伝の往路は 皆様ご存知のように、8時に東京を出発し、108キロを5人のランナーがタスキを繋ぐ。 約6時間半の選ばれた学生ランナーが母校の名誉をかけて走り抜く。 圧倒的な強さを見せるアフリカからの留学生がレースの序盤をもり立てるかと思えば 箱根のゴールを目指す「山登りコース」ではドラマが待っている。
名門順天堂大学のランナーはゴールまで500メートルの地点で、道路に倒れ込む。 二度、三度と必至に立ち上がろうとするが、脚がグニャグニャで立てない。 伴走の監督が駆け寄るが選手にさわればそれで失格となる。 心配そうにのぞき込み、激励する。 将来のある選手! 監督はリタイアーの決断をして、タンカーで救助する。(テレビの画面より)
往路は早稲田大学が久しぶりに優勝する。 小田原では6位でタスキを受け、グングンと標高差800メートルを快走する。 この区間は 昨年のブログにも書いた「山登りの神様」といわれた今井正人選手が区間新記録を持っている。 その記録に8秒差でゴールに飛び込んだ。 5人抜きの素晴らしい走りであった。 このランナー(画像)は チームキャプテン。 往路を優勝するという強い意志をチーム全員が持ち、信念の勝利であったことを、淡々とした口調でインタビューに答えていた。 ずっと低迷していた名門の早稲田にとっては久しぶりの嬉しい勝利だろう。昨日、街でたまたま早稲田のコーチと選手数人が歩いているところに出くわした。 マッスル君が「明日の試合はどうですか?」と尋ねると、「あしたのお楽しみです」との返事であった。
沿道の両側とも、4重5重の応援の人垣! 走る選手の姿も隠れてしまう。 84回を数える伝統の駅伝! 日本の長距離オリンピック選手の多くが箱根駅伝を体験している。 そんな歴史の重みを感じさせるお正月一番の筋書き無きドラマが108キロに渡って繰り広げられる。
このお正月の感動ドラマを肌で感じる事が出来、 小田原に住んでいて良かったと年の初めに思える感激! 今年も年頭から感謝である。