不思議な力

 6月16日〜22日  予定した帰阪だが 偶然にも夜半に電話があり 母の呼吸が金魚状態で危険との連絡。  眠れぬ夜を過ごし 朝の連絡を待つ。  6時半、矢張り状態はよくないらしい。  妹は前夜、付き添いさんと一晩寝ないでついていた様子。  
私 [相当悪いの?」
付き添いのMさん 「悪いっていうんじゃ〜ぁないんよ。 もう今日、明日かっていう感じ...」っと 涙声。  先生のお話でも その場を離れないでついていてあげてとの事。 即座に用意して もしもの時には 夫に持ってきてもらう荷物も整え帰阪。 自分の病は吹っ飛びました!


病院に着くと 母は昏睡しているようだが 息苦しそう。 心拍数も110あたりが続いている。  叔父も来てくれていた。  叔父が入ってきたとき 声をかけたら おぉ〜と 声をだし 手を上げたよと 妹とMさんが 感動していた。  私が側に行き 「Sだよ。 来たよ」っと言うと 「あぁ〜」っとわかってくれた様子。  2週間前の姿からは 考えられないほど衰弱していて 胸が詰まった。 最後の段取りも相談する段階で 即座に必要なものも そろえたりする状況だった。 心拍数、いぜん100〜110。  心臓が悲鳴を上げているよ〜!


嬉しい事に 3日目に 妹達と食事をしているとき ふと気がつくと 苦しそうな呼吸が いびきの音にかわっていた。  3人がかけよってみると 気持ちよさそうに眠っている。  看護婦さんたちも飛んできて 酸素を計ったり 血圧を測ったり...今回ほどはひどくなかったけど 何度も窮地を切り抜け、主治医の先生さえも 「不思議な力で生かされておられます!」  


決して状況はよくないが とりあえずの緊迫した状況から少し好転。  従妹のAちゃん夫妻も見舞ってくれて まだ開けやらぬ目ながら 耳元で 「Aちゃんが 来てくれたよ」っと言うと 最初はぼんやり。  もう一度言うと ハット顔に光がさし 布団のしたから のそのそと手を出した母。  Aちゃんの きれいな、きれいな涙が 嬉しく、妹も私もMさんも 叉涙。


状態が少し落ち着いたので 病院の夜の付き添いはMさんにお任せして 睡眠は母の家に戻り 叉翌日病院へという生活。  そんな中、意識もしっかり戻り、予断は許せないが 今、しばらくは大丈夫という事で ひとまず叉小田原に戻ってきた。 歯医者さんの予約があったり、アメリカからの来客があったり また、今年もオーストラリアとの交換留学制度の ボランティアを引き受けているので スケジュールの調整が必至である。


病院内ではコンビにのお弁当生活。  野菜不足、久しぶりの我が家では 矢張りビタミン補給。  アスパラは 箱根のオーミラドーの真似事。 特別美味しいアスパラを買いました。  鶏肉とシメジの煮た物は 旬の青山椒を入れて炊き上げます。(京都、和久傳の真似事)空芯菜の炒め物、味噌汁、それに大阪から持ち帰った以前紹介の 大豆を炊き込んだご飯、とん蝶。  美味しいのですが 睡眠不足と緊張で 歯がういて 上手に噛めません!