Cafeで

しばらくゆっくり読書というゆとりがなかったし、集中力も気力も萎えていたのですが ここに来て 時々本を持って散歩をかね、近くのcafeに行く楽しみができました。
この2冊の本は 思いがけず嬉しい偶然の出来事に 一層、印象深い本となりました。辰巳芳子著『旬を味わう』は、娘の結婚の記念にと 4月末に友人が届けてくれたもの。そして宇佐見英治、志村ふくみ対談と書簡集『一茎有情』は バンクーバーで読もうと思って荷物に入れていた本です。

このどちらの著者もお見えになった会に 思いがけず、こちらに来る直前に誘って頂き 何か心の中の願いが 聞き届けられたような思いがしました。

辰巳先生がその時にお話になられたこと、「良いか悪いかをしっかり見極めそれをはっきり言えることが大切で その根源にあるのは 生命力です」

本を読ませていただくと、丁寧な素材の説明、一手間かけることの大切さなど 厳しさをお見受けしますが 有言実行、お会いしてよくそれがわかりました。この本、来月娘に届けます。

『一茎有情』は、対談、書簡集ですが 染織家と詩人であり仏文学者の対談。音楽、美術、文学など多岐に渡る話題、そこに矢張り日本特有の文化と西洋の対比等が語られています。

不思議なことに、周りがカナダ人、異文化のカフェで読んでいると、文章が飛び出してくるように よくわかるのです。違った環境のせいか、日本の特有生、異質な部分が敏感に感じられるのでしょうか? 

どこか受け入れがたい異国での思いが 文面に日本の移ろいゆくものへの思い等という文章に触れると 思わずうなずいてしまったり・・・

ところで、こちらのカプチーノは綺麗な模様。カプチーノ、はっきり発音しないで"cup of tea"と 間違えられたことがあります。あかんなぁ〜!〔涙)