桜桃

バンクーバーの市場で売っていたさくらん。  この積み上げられたさくらんぼ またしても如何にレジまで運ぶか疑問に思い、 少々立ち止まり眺めていたら 何のことはない 売り子さんがビニールの袋を持ってきて ザァ〜ッと袋に詰め替えていた。  これを積み上げるのも大変だろうに!


さて、 さくらんぼは 桜ん坊と可愛い当て字もあるが 本来は 桜の実にがついている事から由来しているらしい。  桜桃といえば 太宰治の桜桃忌が もう過ぎてしまったが6月19日。  太宰治の39歳の誕生日に本人の遺体が発見されたという奇遇。  


桜桃と言う作品が 彼の死の直前のものであった事、 また、北国の鮮紅色の赤い実が 鮮烈な太宰の生涯の象徴のようだと 太宰の誕生日でもあり 遺体の発見日(命日はこの6日前、玉川上水に入水)でもあるこの日を 桜桃忌と 友が命名。  6月19日に 三鷹にあるお寺で、太宰治を偲ぶ集いがもたれている。


「子供より親が大事」 こんな贅沢なもの(桜桃)は子供には食べさせない・・・太宰治の小説のくだり、  ちょっと告白すれば 子供達(3歳と1歳でした)がお昼寝するのを待ち構えて アイスクリームをぺろり、ぺろぺろ楽しんだ私、 あの時も、桜桃ではなかったけど 太宰治を思い出しました。  私の言葉「こんな冷たいもの子供が食べたらお腹こわすかもなぁ〜(決して 子供より親が大事の心境ではありません!)」 


偶然、大阪から訪ねてくれた父もその場に居合わせて 「しょうがない母親だねぇ〜」ッと笑っておりました。  しょうがないはこの頃、物議を醸し出している言葉でしたね。  英語では さしづめ can not be helpedでしょうか?