宴

昨日は 裂織(イサラ織)の先生宅での 桜一本祭り。 (思わず魅了されてしまうほど 立派な枝垂桜があります)  昨年の秋より 4月7日は満開日と 例年の経験から日程を決められ 多忙なスケジュールや創作活動の合間を縫って 情熱的に準備を進められていた。  優れた才能を持った豊かな人脈の方達がご協力され 多才な顔ぶれ!  津軽三味線、ギター、フラメンコ、 人形作家として名をはせておられる奥様の作品はじめ陶芸他創作作品の数々。  どれも個性に溢れ楽しませていただいた。


陶芸作品をみている夕刻には そろそろ宴も始まり、ふと庭の方を見ると 直立不動のお着物を召された方が 手だけ電気仕掛けみたいなというか パントマイムのような動きをされている。  リズミカルに拍子をとりながら 横でギターを弾かれている方に 手だけあわせておられる様にもみえた。  「さあ、さあ、 下に行って。 宴会だよ」と、誘われ その演奏のそばに行って初めて あ〜ぁ! これがテルミンと言われる電子楽器ね!


テルミンは 直接楽器に手を触れず演奏。  手の動きや距離感で取り付けられた2本のアンテナにより 音程と音量を制御すると教えていただいた。  音色はチェロのようでもあり、胡弓のようでもあり・・・しかし、演奏しておられる様子は不思議。  


身体の揺れ、心の状態なども即、音に反映される事、又自分の耳を頼りに音程をとる点では、かなり習熟するには難しそう。  直立不動と言うことの意味合いが理解できた。  テルミンと言う楽器名を聞いたことはあるが 生演奏を聴いたのは初めてで感激! (桜画像は満開であれば・・・)  


演奏された方は とてもお上手でその音色は温かな癒しの音色。  青い影を演奏された時 その音色と音楽がこれほどぴったりのものはあろうかと思うほどだった。  ライトアップされた 残念ながらまだ4分咲き位の桜の下であったが 春の夜の贅沢なひと時。  幽玄の世界!