チチエン、イツァ

ユカタン半島中央部にある遺跡の地はマヤ低地北部で一番大きい都市。栄華を極めた過去の栄光が 建造物のきらびやかな装飾からも伺う事ができる。

既にご紹介させていただいた遺跡、一度衰退期を迎えた後 10〜11世紀に最盛期を迎える。新旧遺跡の特徴から 各時代の暮らしぶりが読み取れる。

旧遺跡では雨神チャックの飾りが特徴的なのに対して、新しい方の遺跡では 蛇(ククルカン)やドクロなど戦闘的なモチーフが多い。戦闘部族のトルテカの影響とみられ、当時この地は、外交面でも重要な役割を占めていたようだ。

セノーテ
この画像、ぱっとみると 恐れながら 一瞬、芥川龍之介の小説「蜘蛛のいと」を連想してしまうかもしれない。これはユカタン半島特有の泉、ガイドさんの説明では水深50メートルの淡水。石灰岩質の陥没穴に地下水が流入したもので 日本の井戸のようなものとのこと。泳ぐというよりは 飛び込みを楽しんでいる人が多い。私達は上から見物。

垂れ下がっているものは 命綱(笑)ではなく これもまわりの植物が生存のため 水分を欲して 根が下へ下へとのびていったもの。飛び込む人達の表情を鑑賞するのが 結構楽しい。私には決してできません!

周辺の生物少しご紹介
イグアナ
この地域に生息するイグアナ。カメレオンのように 環境によって体色を変える。
チューインガムのもととなる木;サボジラ
南国の華らしいあでやかな色。すもものようなものらしいです