ポーラ美術館

穏やかで清々しい秋の一日。  箱根のポーラ美術館に行ってきました。  日の短い秋は 朝早く出発するのが正解です。  


遠方から箱根に来られる人々から見れば もう玄関口にいるような距離にいる私達。  こんな時は 密やかに良かった!良かった!と、 プラスのサイドに心の目盛りがピッと移動します。  そしてhappyな気分に。


それでも平日にもかかわらず 強羅駅に着いたときには びっくりするくらいの混雑ぶり。  施設めぐりバスに乗ってポーラ美術館へ。


この美術館建設(2002年開館)に当たり 仙石原という場所がら 環境破壊を懸念する地域の人々の反対があったと聞いています。  建設に当たり 近隣の植物生態系地形水流までも念入りに調査し、 自然に影響を与えないよう細心の注意をはらい 設計されているようです。  


そのため美術館の大部分を地下に埋没させ また、地上部分も木々の間から突出しない計算がなされているので景観を損ねません。  即座に滋賀県にあるMIHOミュージアムを思い出しました。


館内は大きなガラス張り。  無機質な内部が ガラスを通して四方から語りかける自然の息吹や 時と共に微妙に変化して射し込む太陽光の温かさを 一層心和むものにしてくれているように感じました。  お話によれば 自然保護の観点から 廃材を出来るだけ出さないように鉄骨構造になっているそうです。


コレクションは 余り見たことのないようなモネ、セザンヌゴッホなど多数の作品で新鮮でした。  照明にも研究を重ね 印象派の作品には 「7月のパリの夕暮れ時の光」が最も相応しいとのこと。  ゴッホの水色のアザミの絵が印象的。  その他常設展では ポーラ美術館らしく 化粧品類や香水の瓶、 東洋陶器など。  相当なコレクション!  


久しぶりに友人達との日程が合い急遽決まった3人での遠足。  アーティストでもある彼女達の解説も又おしゃべりも楽しい一日でした。


昨日の菊の画像落ち着かなかったので 更新しました。  ある人への追悼の気持ちを込めて。  箱根から帰って来たら 夫が 「悲しいニュースがあるんだ」  夫の留学時代から今日まで家族ぐるみでお世話になった オハイオのルースおばさんが天寿を全うされました。  明日に続きます。