包む

          

本日 おしゃれな包みのお菓子を いただいた。  夫婦二人の生活には 中身の分量よりも はっとする出会いが 嬉しい事がある。  過剰包装は 好まないが これなら 外のバスケットは 何に使えるかな? っと 楽しみ。 アレンジしてくれた友の スペシャルな心意気、 有難う。


和を持って 尊しとなす」、 聖徳太子の言葉がある。 わが国は稲作を基礎に農事を進めてきた国。 四季折々の制約された時間内に やり遂げるべき仕事を 効率よくするためには 一致団結、和を必要としてきた国でもある。 その為に 他の人への気配り、思いやりは 自ずと 日本文化として 様々な形態で 伝承されてきている。  包む という事も その一つだと思う。  形式美が その人の品格に相応しい表現法と 強調される場を 時代劇などで よく見る。


あらゆるものに霊魂が宿っていると 考えた昔の人々は 生活手段とはいえ 物を獲得する事に 罪の意識を持っていたといわれる。 その自らの穢れを 他人に移行させる事がないように 晴れの日には 直接の手渡しを避け 木の葉や 木の枝に載せて 差し上げたとのこと、(日本の造形、折る、包む参照) これが 包んで物のやりとりをする 始まりでしょうか?


無駄を省き 合理性を強調することが 多くなった今日、  時には、 わくわくするような包みを ほどく楽しみも 嬉しいものである。