慈愛、徳、正義、使命感、勇気、希望、悲しみなど 様々な感情を全て歌で表現、しかも、演じながら熱唱し、生収録というところに 迫力が感じられます。また、映像、衣装なども 注目すべき点も多岐に渡っています。
ジャンバルジャンを演じる ヒュージャックマン、ジャベールのラッセルクロウ、アン、ハサウエイ、コゼット役のアマンダ、サフリッドなど、厳しいオーディションの壁を突破しただけあって 歌唱力にもびっくりさせられました。個人的には、コゼットが幼い頃預けられた宿屋の夫婦の娘役、サマンサ、パークスの演技、歌が出番が少ないのに とても印象的でした。
物語は19世紀、ナポレオン時代の混乱から王政復古に希望を抱きつつも この復古政治にも打ち砕かれます。
(どこか現況の日本と通じる部分もあり、こうならないように願いたい物です)
貧困に喘ぐ民衆の姿、学生達を中心に革命を目指し、尊い命が失われてゆきつつも ラストは「民衆の歌」の大合唱に その後、時を経て「自由、平等、博愛」と、歩んでゆく フランスの人々の勇気希望を 感じさせられる力強い締めくくりでした。