コンサート

雨の急激な温度変化に見舞われた本日、ホットな楽しい感動的な音楽会に行ってきました。佐渡裕指揮、シエナウインドオーケストラ

2011年ベルリンフィルハーモニー管弦楽団定期公演での出演が決まっている佐渡裕氏、題名のない音楽会の司会者としてもお馴染みです。大きな身体全てがタクトのように音楽に入り込まれ迫真の指揮。かぶりつきの席で 存分に楽しませてもらいました。

じっと吸い込まれるように聴きいってしまう大曲もあれば 100人の聴衆参加の感動のアリア。これで、ほっと客席に緊張がほどけ始めると 軽快なマンボNo.5で簡単なステップへと聴衆を導き、舞台上では、あっという間にカラフルな衣装を纏い、我々の視覚、聴覚、そして反射神経を刺激していくエンターテイニングな試み。

客席に降りてこられ、タクトを振られた「翼をください」、「大地讃頌」の市民参加の大合唱、佐渡さんのピエロ姿、お話など おすましの音楽会では決して楽しめない違った感動がありました。

会場が一つになるような環境が整ったところでの第2部の大曲、ローマの祭りの演奏。4部からなるローマのお祭りの歴史。レスピーギの色彩豊かで 感覚的な和声、そして古楽にも熟知し 現代要素と絡み合わせた壮大な絵巻物のような大曲。私は10月祭りのルネサンスの収穫祭の箇所が好きです。

パーカッションだけでも10人を要するというので 演奏の対象としては難しい曲だそうですが 生演奏、それも佐渡裕率いるシエナウインドオーケストラ。素晴らしかったです!

アンコールの部では 予めお話があったのでしょうか 一緒に演奏したい人は楽器持参。マーチ王と言われたスーザの行進曲。子供から大人まで楽器を持参した人達は舞台にのぼり 指揮をしたい人も何人かで合同演奏。

舞台に登り切れない人数、オーケストラ団員の何人かは客席の彼方此方に散らばって演奏 まさにサラウンド音響。佐渡さんの言葉「この街が音楽一杯に満たされますように」何時までも心に残る音楽会でした。有難うございました。