土地の神様

              

家を建て替えた時 一本の松ノ木を 設計上 どうしても 切らなければならなかった。  その当時は 余り気にしなかったのだが 夫がスキーで捻挫した折、 ご近所の方から 木を切った時、お清めをしましたか?と 問われ 木の神様なる存在を 教えてもらった。


信じるかどうかは 本人次第だが 聞くと気になるものである。  別の松ノ木が 伸びすぎて 他の植木のためにも すっきりさせたい所だが まぁ もう少し様子をみてみるかと 日送りになっている。


同じように 義父亡き後 人手もなく、手入れが滞っているが 主人の実家にあり その池へ注水している 井戸の調子が悪い。 そののポンプを改善し 池の水を きれいに保っておいた方が 健康上良いと忠告を受けた 腰痛もちの義兄。 安く出来るわけでもないので躊躇していたが ぽんと背中を押してもらったかのように 修理を決心したようである。


井戸には 井戸の神様 (水の神である弥都波能売神(みづはのめのかみ)など)が祀られたとされている。  私が幼い頃育った所にも 井戸があった。  井戸は、地下の黄泉の国につながるから のぞいてはいけませんとか(覗くと落ちる危険性があるから このように言ったのかもしれません) 神聖なものとして 大切にするようにとか 言われた覚えがあるが、 夏になると 縄で縛った冷たいスイカを 井戸から引き上げ その美味しいかった思い出の方が強い。


東洋には あらゆる所に其々の神様がいて それが感謝の気持ちとか 物を大切にする気持ち等にも通じている気がする。  それと同時に 気の流れと言うものも大切にし きれいな水場を 竜の水のみ場として 縁起の良いものとしたらしい。  万里の長城も がうねっている姿を真似て、 風水を考慮して建てられたと 観光した折 説明を受けた。  長蛇の列で スイスイと登れない程 何時も人気がある場所だが 大昔に これだけの壁を作ったということで まさに Great Wallである。